震災の影響で甚大な被害を受けた、三陸沿岸。特に津波の影響で、いまだ復興のめどの立たない地域は数多い。そんななか、岩手県盛岡市に住むカメラマンが、仲間と共に制作したポスターが注目を集めている。「復興の狼煙(のろし)」と名付けられたポスターは、その名の通り、震災からの復興を誓った人たちの、力強い姿が写されているのだ。

ポスターが公開されているサイトには、プロジェクト始動について、次のようにきっかけを伝えている。

【復興の狼煙ポスタープロジェクト きっかけ】

「自分に何が出来るだろう?」
そんな自問が始まりだった。
すぐに答えが見つからない事なんて最初から分かっていた。

何も出来るわけが無い。
そう結論づけても、誰も自分を責めやしない。
それ程の事が起こったのだから。

でも、あきらめるのは悔しかった。
何か出来る事があるはずだ。
根拠の無い確信みたいなものがそこにあった。(HPより抜粋)

同じように、何かできないかと悩んでいる仲間の呼びかけにより、このプロジェクトは始まったという。公開されているポスターには、スコップを手に瓦礫に立ち向かう男性や、エプロンにビニール手袋を手にした女性、そして避難所で、赤ちゃんを抱くご夫婦の姿が。

「前よりいい町にしてやる。」

その言葉に、心からエールを送りたい。天まで届け、復興の狼煙。

参照元:復興の狼煙