【実話】変態仮面のコスプレで交番に行ったら、危うく逮捕されかけた話(3ページ目)
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応援で駆け付けた8名の警察官たち。我々のためにお手を煩わせたのは本当に申し訳なかったが、実はそこまで不快感をあらわにしている人はいなかった。むしろニヤニヤしたり「よく隠れてるなぁ」などと、声をかけてくれる人がいたほどである。

となると、やはり最大の難関は田中巡査ただ1人。田中巡査は2人の変態仮面に対し、怒りの色を隠さない……どころかますますヒートアップしている。

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田中巡査:「なんでこんな格好したんだ!? アア!?」

PK:「いや、はい。先ほども申しました通り、変態仮面のラーメン屋がありまして……」

田中巡査:「それは聞いたよ! 動機だよ、動機!! 趣味なのか仕事なのか!!??」

PK:「……」

ここまでは私が先陣を切って発言していたのだが、この質問には困ってしまった。記事にすることが目的であったから「仕事です」と答えてもイイのだが、私は仕事もプライベートも区別がないので、プライベートとも言えなくはない。大体、変態仮面のコスプレが仕事と言ったところで信じてもらえるのだろうか?

一向に手を緩めない田中巡査の「仕事なのか? プライベートなのか?」の質問に、ここまで沈黙を貫いていたYoshioがついに口を開いた……!

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Yoshio:「僕たちは職場の仲間ですが、変態仮面は完全にプライベートです」

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……私はプライベートで変態仮面のコスプレなどしないが、大きく解釈すればウソをついているわけではない。しかし、田中巡査はニヤリとし、さらなる波状攻撃を仕掛けてきた。

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田中巡査:「ほーーーう。お前ら職場一緒なのか、そうか。じゃあ……上司呼べェェェエエエエエ! 今すぐ電話しろォォォオオオオオ!!」

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ここぞとばかりに畳みかけてくる田中巡査。我々は本当に反省していたが、職場の上司からもさらに叱ってもらうべきだと判断したのだろう。ところが……。

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Yoshio:「僕が上司です」

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そう……我々ロケットニュース24で一番えらいのは、創業者であるYoshioなのだ。社内にYoshio以上の上司は存在しない。

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田中巡査:「お、お前が上司か……」

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これには田中巡査も絶句したようで、我々を取り囲む警察官の何名かは必死に笑いをこらえていた。意図していなかったが、まさに現場は「笑ってはいけない警察24時」状態である。しかし我々が笑ってしまったらケツバットどころでは済まされない……ブタ箱行き決定だ。

実はこのとき、私も必死に笑いをこらえていた。不謹慎かもしれないが、昔から緊張するとついついニヤニヤしてしまうのだ。自分でも嫌だったが、卒業式などではもれなくニヤついていた。それはイイ。

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ここまでの段階で私が内心で思っていたのは「やはり公然わいせつ罪には触れていないのでは?」ということ。田中巡査のボルテージを考えれば、即刻逮捕でもおかしくない状況であるにもかかわらず、その気配はない。きっと田中巡査は我々にきつくお灸を据えたいだろう。

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というか、もう十分にお灸は据えられていた。マジで心底反省していた。それはそうだ、40手前の大人2人が10人の警察官に叱られているのである。ましてや、交番内を覗きクスクス笑う通行人の視線だって痛かった。心底「情けない」と思った。もう十分に反省しています……。

我々もションボリと、そして田中巡査も “打つ手なし” の状況になったときのことだった。何やら交番内が、突如慌ただしくなり始めたのである。そう、ここから本当の奇跡が起こったのだ……。

Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
イラスト:稲葉翔子
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