Boston Dynamics社は、米国防高等研究計画局(DARPA)から資金提供を受けて、高速軍用ロボット「Cheetah(チーター)」の開発に着手していることが明らかになった。

頭部や背骨は関節によって柔軟に動かすことができ、素早く方向を変えて、曲がり角も自在に移動可能。現時点でのトップスピードは時速48キロメートルほどで本物のチーターの半分にも満たない速さだが、将来的には時速100キロメートル前後にすることも検討されているという。

Cheetahは戦場だけでなく、最新技術を利用した農業や、火事などの緊急事態での救助活動にも利用可能で、未来の技術革新の基盤となるものとして期待されている。2012年後半には、その詳細が公開される予定だ。

同社はCheetahの他にも、これまでに様々なロボットを開発している。

「BigDog」という四足歩行ロボットは、戦場での装備運搬用として開発され、蹴り飛ばされても自力で立ち上がり、バランスを取り戻すことができる。人間の下半身のみの形をした「Petman」は、BigDogのバランス感覚を受け継ぐ二足歩行ロボット。さらに、Petmanに上半身を加えた「Atlas」は、敵地や狭い場所などでの困難な任務に適しており、必要とあらば這って移動することも可能だ。

彼らのロボット開発は今後もますます発展していきそうで目が離せないが、戦争よりも平和目的に利用されることを願う。

参照元:Armed Forces International News(英文)