【本人降臨】元マフィア幹部がネット上で質問を受付け!「1番怖かった瞬間は?」などQ&A 43選がこれだ!!

Q16:人生をやり直せるなら、また同じ道をたどりますか?
A16:ギャングやマフィアの人生は、破滅への道だ。今では刑務所行きか、さもなくば死だ。様々なことを知っているから、やり直せても私は同じ道はたどらない。若い人々にも、マフィアやギャングには入るなと口を酸っぱくしていっているよ。人生を破滅させてしまうからだ。

Q17:マフィアだった過去をどう思いますか? 誇りに思ったりしますか?
A17:誇りには思わない。過去のことでうなされる夜もある。後悔? マフィアにならなければ良かったのかもしれない。でも今では前を向いて進み続けて、自分の経験を他者のために役立てるだけだ。

Q18:自分の家族が周囲と違うことに、いつ気が付きましたか?
A18:幼い頃に気が付いていたよ。父はいつも注目される存在だった。警察や FBI はいつも父の後をついて回っていて、家の外でも座って待っていたりした。彼らとはたくさんのイザコザがあったよ。子供の頃は、警察や FBI の連中があまり好きじゃなかったな。

学校で家族のことで何か言ってくる奴がいたら、よくケンカになったものだ。でも私は父が大好きだった。父のおかげで、タフになれたよ。

Q19:テレビ番組の『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』についてどう思われますか?
A19:あの番組のいいところは、家族のゴタゴタが描かれているところだ。マフィアだって、家族の問題に頭を抱えるものだ。ビジネスの描写は、無能な感じであまりリアルではない。確かに無能なマフィアもいたが、頭がキレる者もたくさんいた。

ただしマフィアのボスが、精神科医のセラピーを受けるのはあり得ないな。あんなことしたら、ボスも精神科医もすぐに殺されて埋められるのがオチだ。

Q20:ニューヨークの1番小さなファミリーで、政府からもプレッシャーをかけられているコロンボファミリーの将来をどう思いますか? 他のファミリーと合併などすると思いますか?
A20:他のファミリーと合併することはない。国が全てのファミリーにプレッシャーをかけていけば、どんどんマフィアは弱くなっていく。確かにコロンボとボナンノは最も小さなファミリーだが、今はどのファミリーにとっても厄介な時期だ。

Q21:よく使われる脅しの手口ってどんな方法なんですか?
A21:自分がやると口にしたことは、必ず実行に移す。例えば「バットで殴る」と言ったら、必ずバットで殴るんだ。もしもやらなければ、相手からやり返されることになる。

Q22:マフィア映画などでは、一見普通のステーキハウスがマフィアのたまり場だったりしますよね。どうやったら違いが分かるんですか?
A22:簡単だよ。どういった人間が店を出入りしているか、よく見てみるといい。マフィアは、オーナーや常連と気心が知れている店を好む。もちろん、美味しい店が鉄則だ。

Q23:あなたの時代で、最も恐れられたマフィアは誰でしたか?
A23: “最も恐れられたマフィア” は存在しなかった。誰もが仕事を失敗したり、規則を破ったときには、ボスを恐れていたものさ。他者への敬意なき者は、いつだって最後は殺されていた! 人生が最もタフな相手なんだ。

Q24:マフィアを美化して描いている作品も多いですが、どう思われますか?
A24:『ゴッドファーザー』によって、マフィアへの注目度が高まった。これは良くないことだ。マフィアが美化されてはいけない。なぜか? 悪の人生だからさ。マフィアの男たちが悪だと言っている訳ではない。その生き方ゆえに、人が死に、ファミリーが崩壊していくからだ。

Q25:『ゴッドファーザー』は、マフィア自身にも影響を与えましたか?
A25:もちろん。あの作品によって、社会の中でのマフィアの立場が向上した。またマフィアも、自分たちの存在に誇りを持つようになった。

Q26:刑務所に服役していましたね。他の収容者から、どんな扱いを受けましたか?
A26:私は8年間、刑務所に入っていた。マフィア幹部だったので、周囲からもよく知られていた。私は相手をないがしろにしなかったから、周囲も敬意を持って接してくれたよ。刑務所の中で、敬意はとても大切なんだ。また雑誌『フォーチュン』で「マフィア幹部トップ50」として紹介されたことも大きかったのかもしれない。

ちなみに「ガンビーノファミリー」のボスだったジョン・ゴッティや、私の元ボスだったカルミネ・ペルシコは、刑務所でヒドい扱いを受けていた。失礼な態度を取られれば、相手が誰であろうと多くの収容者が仕返しをする。失うものは何もないからね。

Q27:マフィア時代には、お給料をもらっていたりしたんですか?
A27:ボスにならない限り、金はもらえない。自分で稼がなければならないんだ。ほとんどの奴らが、金を儲けるのがヘタだった。

Q28:買収されたり不正に手を染める警察や政治家は、どれくらいいるんですか?
A28:結構いる。立場に関わらず、人間なら誰だって買収されたり、不正を行う可能性があるものだ。しかし真摯で素晴らしい人々だって大勢いるんだ。

Q29:マフィアからの誘いに応じる警察や政治家を、どうやって見つけるんですか?
A29:警察も FBI も政治家も、金や権力が好きな者たちがいる。私たちは、そういった人物たちを動かす影響力と金の使い方を知っていたんだ。マフィアがアメリカ中の労働組合を支配していた時期もあったし、ケネディー政権時にはホワイトハウスへの影響力も持っていた。

Q30:どのようにして信仰を得たんですか?
A30:あるクリスチャンの女性と恋に落ちたことがきっかけで、私はマフィアを去ったんだ。彼女と結婚して28年が経った。神が彼女を通じて、私の人生を救い、自由を守ってくれたんだ。とても恵まれている。神の御心に大変感謝している。

……残りの質疑応答は、次ページ(その3)で!!

参照元:Reddit(英語)、紀伊国屋書店
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.