海外版 「本当にあった怖い話」10選(その2)
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6:守護霊?

僕がまだ子供だったとき、ある晩早くに眠りについたことがあった。リビングルームにいる家族の声を聞きながら、僕はベッドの中から廊下の明かりをボンヤリ見つめていたんだ。すると突然、半透明の年老いた女の人が目の前に現れたんだ。黄色く長いカールした髪の毛で、紫色の花のドレスを着ていた。そして、なにより怖かったのが、顔を半分覆ってしまうほどの笑顔で、こっちをジッと見てきたことだったよ。

恐怖に駆られた僕は、なんとか叫ぼうとしたけれど声がでなくて、急いで布団をかぶって震えていた。しばらくしたら、泣き寝入りしてしまったようだけど。

翌日、そのことを姉に話してみたら、それは守護霊だという答えが返ってきたけど、「そんなバカな」って思ったよ。だって守護霊なら、あんな怖い笑顔を浮かべるはずがないからさ。

クラスメートに話してみたら、同じような不気味な笑顔を浮かべた人物を見かけた子が他にもいたんだ。その子は、あの顔半分の笑顔を浮かべた10代の若い男を自宅の庭で見かけたらしい。彼も怖くなって、すぐに家に駆け込んだってさ。

7:空き家

まだ私が高校生だったころ、町に不思議な家があったの。見た目は普通の家なんだけど、その家に引っ越してくる人たちは、どの人もすぐに出ていてしまっていて、6カ月以上続けて住んだ人はいなかったようだった。

ある晩、暇だった私は、友人とその家を探検しに出かけた。その時は誰も住んでいなかったし、まあいいかなと思って。友人が犬ドアから家の中に入って、鍵を開けてくれた。

私たちは家の中を見て回ったあとに、台所の床に腰を下ろして「なかなか素敵な台所だね」なんておしゃべりしていたとき、突然、友人が叫び声をあげたの。「なに?」と思った瞬間、私の目の前は真っ暗になって、なにかベトベトした冷たいものに全身をスッポリと包まれたのが分かった。何も見えない中、友人があらん限りの力で私をどこかへ引っ張って行っていることだけが感じられた。

その後、徐々に視界が戻ってきて、暖かさを感じ始めたときには、自分がその家から脱出して、外にいることが分かったの。まだ12月だったけれど、あの家の中よりも、外の方がずっと暖かく感じられた。友人にあの瞬間、何が起こったのか聞いてみたら、女の子のような形をした真っ黒い影が、私の上にかぶさったのが見えたことを教えてくれた。あんなに暗くて、冷たい感触を感じたことは後にも先にもない。

8:発見した遺体

数年前、森の中を歩いていたとき、とっても甘い香りを嗅いだんだ。今まで嗅いだことがないほど甘い香りで、どこから漂ってくるのか突き止めたくなった僕は、その辺りの草むらを探ってみた。すると、成人男性の死体を発見してしまったんだ。死んでから時間が経過していたみたいで、全身が膨れ上がり、緑や黒の粘液が流れ出していたのを覚えている。少し動物に食べられた跡もあったかな。

電話で警察に通報して、そこにいるように伝えられた僕は、辺りが暗くなっていく中、長いこと死体の傍らに座っていたよ。

その後、死体は自殺したものだと分かったのだけれども、それからその死体が、僕の夢に出てくるようになったんだ。夢の中で、彼は僕に “邪魔した” ことへの恨みばかりを語りかけてきて、僕も彼と同じように自殺しろと迫ってくるんだ。単なる僕の想像力が生み出したものなのかもしれないけれど、結構おっかないよ。今晩も夢に出てくるんだろうな。

9:前世

僕が15、16才だったとき、3、4才の妹が、洗面台に置いてあった緑色の除光液を、マウスウォッシュだと間違えて飲んでしまったんだ。すぐに近所の薬局の人に、誤飲用の薬を持ってきてもらって、妹にそれを飲ませたんだ。妹は洗面所の床に横たわって苦しんでいたんだけど、しばらくしてこんなことを口にし始めたんだ。

「昔、緑色の液体を飲んで死んだことがあるの。私の夫が子供を連れて家を出て行ってしまったから、悲しくなって、その緑色の液体を飲んで、死んだの。私が死んだとき、子供たちは泣いていたわ」。僕たちは妹がそんなことを口にして怖くなったけど、もしかしたら妹は前世の話をしていたのかもしれない。

10:思い出のビデオ

先月、父親からDVDが送られてきたんだ。それは、昔、父が僕の姿をビデオカメラで撮影していたもので、1時間30分くらいに編集されていた。誕生日会やホッケーの試合、クリスマスの様子なんかが収められていて、そのほとんどが退屈なものだったんだけど、1つだけおかしなシーンがあったんだ……。

それは、夏の庭で遊ぶ僕の姿を、地下室の窓から撮影しているものだった。プールで遊ぶ僕の顔を中心に5分くらい撮影されたもので、時々、庭仕事をしながら僕のことを見守る母の姿も映っていたよ。7、8才のときのことだったけど、母は僕がプールで溺れないようにずっと見守ってくれていたし、父は病院に、兄は別の街にいたということは今でもはっきりと覚えている。

それでは、いったい誰が地下室から僕のことを撮影したのか? 僕には見当もつかない。家族にもこの映像を見せたけど、みな怖がっていたよ。あの家では、変なことがたくさん起こっていたな……。引っ越せたことに、本当にホッとしているよ。

参照元:Reddit(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.