「歯医者さんが好き」という人はあまりいないと思われる。歯を削(けず)る「キーン!」という音を聞くだけで、鳥肌が立ってしまう人も多いはず。しかし、日本の歯医者さんがまるで天使のように見えるほど、チョー過激な歯医者さんがフィリピン刑務所にいるという。

その歯医者さんは歯を抜く際に麻酔を使わないというのだ。しかも工具のペンチを使って歯を引っこ抜くというではないか! 「そんなの治療じゃないだろ!!」と言いたいところだが、麻酔を使わないのにはワケがある。

フィリピンのケソンシティ刑務所は、囚人たちのために歯科治療の提供を開始。囚人はもともと貧しい者が多い。歯の治療にはお金がかかるため、ほとんどの囚人が歯がボロボロなのだそうだ。そこでフィリピン政府が歯科医師を派遣し、タダで治療を受けられるようにしたのである。

ところが、この無料診察はかなり大ざっぱに行われている。治療のなかでもっともスゴイのが抜歯(ばっし)だ。麻酔も打たずにペンチで歯を引っこ抜いてしまうのだから、囚人もたまったものではない。これが相当痛いようで、囚人たちはみんな顔を歪めてしまうという。しかしタダだから仕方ないと、我慢して治療を受けている。

それにしても見るからに痛々しい。おそらく歯を抜いたら、そのままほったらかしなのではないだろうか? 消毒をされたり、薬を出してもらえるわけではなさそうだ。治療後、きちんと食事できるのかとても心配である。無料とはいえ、せめて歯を抜くときくらいは麻酔をお願いしたい……。

Screenshot from dailymail.co.uk.
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