2月14日のバレンタインデーは、もはや説明するまでもなく、男女がお互いの愛情を示し合う日とされている。チョコレートを贈ったりお花やカードを贈ったりと、その習慣は国によってさまざまだが、一様にして恋人同士の特別な一日として世界中で浸透している。このバレンタインデー、国が違えば習慣も伝統も違う。世界にはいろいろな風習や言い伝えがあるようだ。

バレンタインデーの起源は諸説あるが、聖ヴァレンティヌスに由来する記念日とされている。ローマ帝国時代に、士気が下がるという理由から、兵士たちは結婚を許されていなかった。しかし、聖ヴァレンティヌスは結婚を認めていた。その聖ヴァレンティヌスの没日にちなんで、愛を分かち合う日というのが一般的に知られている。起源については諸説ある。そのバレンタインにまつわる風習についてご紹介しよう。

【見かけた鳥が将来の結婚相手のタイプを示す】

女性はバレンタインデーに見かけた鳥の種類で、将来の結婚相手が分かるという。この言い伝えは海外では随分一般的に知られている。「青い鳥を見かけると幸福を与えてくれる男性と結婚する」「(カラスなどの)黒い鳥を見かけると聖職者か牧師と結婚する」「イスカ(雀の仲間でクチバシが交差した鳥)を見かけると饒舌(じょうぜつ)な人と結婚する」「ゴシキヒワ(雀の仲間で二股に分かれた尻尾を持つ)を見かけると金持ちと結婚する」「コマドリを見かけると犯罪者と結婚する」「フクロウを見かけると結婚しない方がいい」

【名前を書いた紙を水に沈めて相手を占う】

ヨーロッパの古い風習では、女性はバレンタインの日に将来の夫となる人物の名を複数紙に書いて、それに粘土をつけて水に沈める。その中で最も早く浮かび上がって来た紙切れの名前の男性が、真実の愛を育む相手とされていた。

【枕元にローリエを置いて、夢で結婚相手と出逢う】

同様に古い風習で、バレンタインの前日に女性は枕元にローリエ(月桂樹)の葉を枕の真ん中と、各角に1枚ずつピンでとめて就寝した。そうすることによって、将来の夫と夢の中で出逢えると信じられていた。

【教会の周りを呪いを唱えながら回る】

イギリス中部では、真夜中に女性は教会の周りを3~12回にわたって、以下の言葉を唱えながら回っていたそうだ。「私は麻の実を撒きます。私が撒く麻の実。私を最も愛してくれる男性、すぐに私の前に現れてください」と唱えて、教会を回っていた。

【朝一番に出逢う人が運命の出逢い】

イギリスとイタリアの一部では、バレンタインの早朝に女性は日の出前に起き、窓辺に立ってその日一番最初に通る男性を待った。その日一番に女性が見かけた男性と一年以内に結婚すると言われていた。

【朝一番に見聞きした名前の人が運命の人】

同様の言い伝えによれば、バレンタインデーに最初に接した名前が、結婚する男性の名前と言われている。これはテレビ・雑誌・新聞・ラジオ、その他最近であればネットなども含まれるとのことである。見聞きした名前がこれに当たる。

【服を捨てないのは結婚を承諾したことに】

男性が女性に衣服を贈り、それを女性が捨てずにいたならば、女性は男性の結婚の申し出を受け入れたことになる。これは現在もいくつかの国で通用しているという。

ロマンチックな風習は女性的なものが多いようだ。現在はバレンタインデーも世界的に下火で、アメリカでは若者の10人に1人が不要であると感じているとか。風習から伺う限りでは、昔の人々は今よりもずっとロマンチックであったことだろう。