今春、大英図書館(イギリスの国立図書館)の19世紀以前の65,000点の蔵書が無料ダウンロード出来るようになるという。Kindleユーザー向けのサービスで、チャールズ・ディケンズジェーン・オースティントーマス・ハーディなど有名な文豪たちの作品がダウンロードによって閲覧出来ることになる。この無料配信プロジェクトには、マイクロソフトが資金提供する予定とのことだ。

イギリスの著作権の原則保護期間は、著者の死後70年で切れる。19世紀に活躍した作家たちの作品は、当然著作権が切れており、無料での配布に関しては問題がない。大英図書館には、19世紀に印刷された書籍の35~40%が収められており、その全てがすでにデジタル化されている。それらの歴史ある書籍はほとんどが流通しておらず、原書は入手不可能だ。このプロジェクトが開始されれば、『ペンは剣よりも強し』の名句で知られる戯曲『リシュリュー(エドワード・ブルワー=リットン著)』も原書で閲覧出来るようになる。

無料配信プロジェクトのエグゼクティブチーフ、リン・ブレンドリー氏は「歴史的な本棚を世界に解放する。世界最大級の図書資源へのアクセスは、図書文化の変革の可能性を持っている」と語っている。

触れ得ざるものと考えられた原書も、これで人々の手元に届くようになる。このサービスが始まれば、いよいよ電子ブック市場はさらに開かれたものになって行くだろう。出版業界は否応なしに電子化が加速しそうだ。

■参考リンク
TIMES ONLINE