中国最大手のインターネット検索企業・Baidu(バイドゥ)の経営陣が相次いで辞任している。今月に入ってから最高執行責任者(COO)の叶朋氏が辞任し、またそれを追うようにして最高技術責任者(CTO)の李一男氏が個人的な問題を理由に同社を離れた。ブルームバーグ通信など海外メディアによると、こうした辞任劇の背景に注目が集まっているという。

同社の経営陣が相次いで辞任した理由は、新たに導入した広告システム「フェニックス・ネスト」への移行が難航していることに関連すると見られる。検索結果と広告との区別が明確ではないという批判を受けたBaiduでは、昨年4月に同システムを導入し、昨年12月1日までに旧システムからの移行を完了させる予定だった。だが、昨年10月の時点で「12月1日までに完了させるのは困難だ」と述べていたことから「フェニックス・ネスト」への移行が順調ではないと推測されている。

また移行作業の影響で市場占有率が低下しており、昨年第4四半期は58・6%で第3四半期の63・9%を下回った。一方、最大のライバルであるGoogle(グーグル)は昨年第4四半期は35・6%で第3四半期の31・3%を上回った。

ある情報筋は「相次ぐ辞任はフェニックス・ネストへの移行が上手く行っていない証拠だ」と話しているが、同社の広報担当者はこの件に関してコメントを控えている。