アニメキャラなどを描いた痛車(イタシャ)と言う。日本文化として伝わり、海外でもじわじわと見られるようになっている。台湾ではそのまま中国語読みした「痛車(トンチャ)」と呼ばれるくらいだ。

その台湾で痛車タクシーが営業を始めた。クオリティがめちゃ高い上にキャラクターのセレクトもなかなかツボをついている。タクシーの売り上げもアップしているそうだ。

痛車タクシーが見られるのは台湾南部の高雄市。黄色のボディにはボーカロイド(以下ボカロ)が描かれているのだが、このキャラセレクトがまたニクイ。

初音ミク、鏡音リンなど基本はもちろんのこと、韓国のボカロSeeU、ボカロ派生キャラの亞北ネル(あきた ねる)までいる。これはファンの心をくすぐらずにはいられない。

台湾で痛車を作るには2万台湾ドル(約5万5000円)以上かかるそうだ。MRT(都市鉄道)の初乗り運賃が20台湾ドル(約55円)ということを考えると結構な額である。だが運転手によると痛車タクシーのおかげで売り上げはアップ。中にはわざわざ自分の好きなキャラの痛車を指名する客もいるという。この投資は成功だと言えよう。

乗客も「僕の趣味に合っていますね……クールだと思います。これは乗りたいと思いますね」と満足そうにコメント。仕事前に好きなキャラの痛車でテンション上げるも良し、ネタにするも良し、全種コンプリートに精を出すも良し、いろんな楽しみ方ができる。
 
台湾ネットユーザーは

「オタが日の目を見たな」
「痛車バンザイ!!」
「グッジョブ!」
「ちょっと高雄に行ってくる」

などとコメント。肯定的な意見が多数だ。
 
その一方で「法的には大丈夫なのだろうか」と心配するネットユーザーも多い。

版権関係の問題についての詳細は触れられていない。だが、痛車タクシーは付加価値のついた新しいタクシーとして成功しようとしているようである。

参照元:Youtube TBSCTS

▼動画はこちら

▼基本の初音ミク、鏡音リン


▼韓国のボカロSeeU

▼まさかの亞北ネルもいるぞー!! 

▼乗客も満足気だ