【実録】迷惑メールに「ガチの銀行口座」を教えたら、 “こういう風に使われる” という事例がこちらです(その2)

飛んだ先には、「メール内容」と書かれた「メール」らしきページが表示されている。つまりメールを見るためのメールが届いたというわけか……と、普通だったらここで「怪しい」と感じるものだが、その内容をササッと読むと……


マジで? なんと「送金実行」と書かれたボタンを押すだけで、私のジャパンネット銀行口座に5000万円が振り込まれるそうな! そんなの押すっしょ! だって、このメール、私のモロの銀行口座が書いてあるんだもん! だったらガチっしょ!!


てな感じで……

ポチッ……


すると!


ででで、でた〜〜! まいどおなじみ「ポイント不足」でた〜〜〜!! いちおう解説しておくと、「ポイント不足」とは “●●をするにはポイントが必要ですよ” の意味であり、今回の場合だと2000円からのポイント追加(購入)が可能であるという。何を伝えたいのかを平たく言うならば、


5000万円欲しいなら、まずポイント2000円ぶん買え。


ということ。これが迷惑メールの基本中の基本。迷惑メールとは何かと問われたら「これだよ」と答えたくなるくらいの古典的な手法である。

もちろん安易にポイントを買ってはいけない。それをやったら、相手(迷惑メール)の思うツボ。なので一度戻って、もう一度よ〜くメールを読んでみると……


「送金実行」と書いて送信すればOKとのこと。な〜んだ、よかった。システムが不調だったのね。ということで、


「送金実行」と書いて〜の……


送信!


すると!


またでた〜〜〜っ! なにをやってもポイント不足〜〜〜!! てな感じで、「自分の銀行口座が書いてある迷惑メールに突っ込んで行ったらどうなるのか?」の答えは、“ポイントを買わなければこの先に進めない的な展開になる” が正解だ。


ちなみに、いくらくらいでポイントを売っているのかというと……


お試し2000円〜2万円まで、ビットキャッシュ等の電子通貨で購入することができるという。

もちろんポイントを購入したとしても、すぐに「5000万円が振り込まれる段階」にならないと断言しよう。「すぐに」 というか、永遠に。絶対に5000万円なんて振り込まれない。それどころか、ポイントを買いに買っての “カモ” だとわかれば、骨の髄まで搾り取られることだろう。


いずれにしても、迷惑メールに銀行口座などの個人情報を教えてはならない。今回の事例のように、忘れた頃、「ウソと見抜きにくい迷惑メール」として帰ってくることもあるからだ。反応しないのが鉄則。騙されないよう、ご注意を。



Report:迷惑メール評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
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