「NO MORE 映画泥棒」をご存じだろうか。これは、映画館で映画を見る前に流れてくる、「映画を勝手に録画しちゃダメだよ」といったキャンペーンCMだ。ビデオカメラが頭になったスーツ姿の男が登場するあのCM、一部の映画ファンからは、「不快だからやめてほしい」と言った声もあるというが、今、あの「NO MORE 映画泥棒」男がネットで人気なのだ。

例えば、あるブロガーが、NO MORE 映画泥棒の可動フィギュア写真を公開すると、ネット上では「どこに売っているの!」「欲しいwww」などのコメントが殺到したり、2ちゃんねるでは、この男のAA(アスキーアート)が続々と作られたりと意外にもファンが多いことが見てとれる。

また、一般のネットユーザーが、自作でコスチュームを作りその格好で映画館に行ったりと、キャラクターとしての地位も獲得しているのだ。昨年には、テレビ番組『ひみつの嵐ちゃん!』で大野智と相葉雅紀がこのNO MORE 映画泥棒を再現し話題もさらった。

ただし、東京新聞の記事によれば、あの印象的すぎる男には、さまざまな取材が殺到しているというが、「彼は悪の化身なので、キャラが独り歩きしては困る」という理由ですべて断っているという。また、東京新聞の記者が、「ストラップでも売ればいいのに」…という質問にも、「あくまで彼は悪者なので、そういう話には一切手は出さない。」とかたくなに断ったようだ。

つまり、現在ネット上で話題となっている「NO MORE 映画泥棒の可動フィギュア」もおそらくユーザーが自作で作ったものだと考えられる。流出の可能性は非常に低いだろう。

果たして、この男のキャラクター化はあり得るのか、当編集部は、続報があり次第お伝えしたい。

画像:YouTube