・1発目はパリで人気のビストロ肉

私がまず目をつけたのは、『サクレフルール 神楽坂』のサーロインステーキ(1400円)。お店の看板には「パリで大人気のビストロが肉フェス初出店!」という言葉とともに、見るからにウマそうなステーキの写真が。

これは1発OKでしょ! なんと言ってもパリで人気のヤツやぞ! そう思い、購入してみたら……




私の写真テクだと、どうもパッとしない。断面に赤いレアな部分が無かったことで、「全部茶色やん! どこを目立たせたらいいの?」となり、テンパってしまったのだ。

ボリュームはかなりあったので、結構お腹いっぱいになってしまったものの、インスタ映えとはほど遠い。こりゃ、まだまだ食わねば……!


・赤い部分が目立つ肉を狙え

そういうわけで、私が次に購入したのは『焼肉 赤身 にくがとう』の和牛赤身マウンテン(ガーリックバター醤油 / 1400円)。これなら、先のステーキと違って赤いところが目立つのではないか? 

なにせ、商品名に「赤身」と入っている。「マウンテン」だけに量は多そうだが、インスタ映えを考えたら逆に大盛り系の料理はありがたい。おまけに看板の写真を見ると、インスタ映えの空気がプンプンする。

しかも、この和牛赤身マウンテンは、肉フェス応援団長をつとめるフォーリンデブはっしーさんとのコラボメニューらしい。いわばイベントの顔的メニューと言ってもいいだろう。

これは勝ったな。勝利を確信して買ってみたら……




この写真の出来は何だ? 美味しそうな感じが全くしない……。それどころか、ボリューム感が全く表現できていない。ちなみに、私が完食までにかかったのは30秒ほど。はっしーさんなら5秒だろう。


自分の写真の下手さがつくづく嫌になったので、ひとまずビール(700円)を飲んで気分を落ち着けることにした。


・チーズタッカルビで逆転を!

そして向かったのが、『韓国料理 焼肉ハヌリ』。お目当ては、チーズタッカルビ(700円)である。もう何をどうしたらいいか分からなくなったので、とりあえず女子に人気のものを買っておこうという作戦だ。


男からの意見は捨てる。女性から「これ美味しそう〜!」と言ってもらえたらそれで十分。というか、もしかしたら「映える写真」と「映えない写真」を決めているのは、女性の間の評価なのではないか? 

などと思いながら買ってみたのがコレだ。


前の2つと比べたら、マシな写真かな? 普通と言えば普通だが、チーズをデロ〜ンと伸ばしたら……


こういうんじゃないの? インスタ映えって! こういう写真を女性は好きなんじゃないの? と思ったが、ここで私があることに気づいた。


肉が鶏!


肉フェスだったら牛肉にすべきではないだろうか? そもそも、肉の赤い部分とか見えないし……。


これでいいのか?

いや、でもチーズタッカルビでお腹いっぱいだし……

でも牛肉じゃないぞ!

牛じゃなくても今流行りのヤツやん! 女性に人気やん!

じゃあ、それが肉フェスを代表する写真としていいのか? 牛肉じゃなくていいのか?


──と、葛藤した結果、私は牛肉系の料理を買いに行くことにした。絶対に失敗したくない4回目に私が選んだのは、『ゼスト キャンティーナ』の牛カツ(1400円)。


これなら……!


これなら……!!


インスタ映えの写真が撮れるはず……!!


来い!




赤はあった!

 


ただ、私のテクがないためにインスタ映えと言えるかどうかは分からない。まぁ1発目・2発目よりはマシか? というか、もうこれ以上食えないからインスタに上げるぞ! 「インスタ映えの写真が撮れた」ということにする!


こうして、誰も見ていない私の戦いは終わった。終わったというか、無理やり終わらせた。これ以上食べても完食できる自信がなかったから、ギリギリまで攻めたと自分で自分を褒めてあげたい。頑張ったぞ〜お前! うん、うん!

おわり。

・今回ご紹介したイベントの詳細データ

イベント名 肉フェス TOKYO 2019
場所 お台場特設会場 お台場青海地区P区画(東京都江東区青海1-1-16)
開催期間 2019年4月26日~5月6日
時間 10:00~21:00(初日は12:00から、最終日は20:00まで)

Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼なお入場は無料で、入り口近くで食券(1枚700円)を購入すればいい。電子マネーの利用も可能だが、会場に電子マネーチャージャーはないからご注意を!