神社仏閣を参拝した証となる「御朱印」集めが数年前からブームとなり、ローカル鉄道を巡って集める「鉄印」や、船や港で集める「御船印」も旅行ファンから支持されている。いざ集めてみると “印” にそれぞれ個性があるから面白い。もっと集めたくなるものだ。

何故いきなりそんな話をしたのかというと、JR東神奈川駅では「いつかまた、たくさんのお客さまに鉄道を利用して旅を楽しんでいただける日を願って」と、駅員さん直筆の “御朱印風駅印” を数量限定で配布しているという。気になる……てことで、いざ東神奈川駅へ!

・東神奈川駅の御朱印風駅印

駅スタンプではなく御朱印風駅印、しかも駅員さん直筆……これはだいぶ気合いが入っているに違いない。ちなみに東神奈川駅といえば、昔ながらの黒板とチョークの伝言板を2020年に期間限定で復活したことも話題となった。ユニークな駅で知られている。

そういえば、伝言板は「駅利用者を元気づけたい」という理由で復活したそうだが、今回の御朱印風駅印にも同様の思いが込められているのだろう。なんせ “直筆” である。

なお、駅印は期間限定・数量限定で「1人1枚」というルールで配布しているそうだ。果たして、どのような駅印がもらえるのだろうか。さっそく改札前の「みどりの窓口」で尋ねてみたところ……「こちらの2種類からお選びいただけます」と駅員さん。

どうやらカワイイ系の駅印と、ガチガチの御朱印風駅印の2種類から選べるらしい。どちらも浦島太郎が描かれている。というのも、東神奈川といえば “浦島太郎伝説の地” として有名で、近くの慶運寺(通称:浦島寺)には、龍宮城から持ち帰った玉手箱があるそうだ。マジかよ。

──といった風に、地域の名所や名産、歴史等を学べるのが面白い。駅スタンプや鉄印は地域の活性化につながっているのだ。ま、そんな話は置いといて、今回は力強い御朱印風駅印をもらうことにした。聞けば、こちらのデザインの方が人気があるらしい。

来駅記念、道中安全祈願、そして駅スタンプの上に「東神奈川驛(駅)」と記されている。いいですね、かっこいい。ちなみに駅スタンプのデザインをよく見ると、浦島寺をイメージしていることが……わかる人にはわかる。てか、浦島寺気になるな……行きたくなったぞ。

・鉄道旅を楽しめる日を待とう

さて、こちら先述したように、期間・数量限定のため駅印の配布が終了している可能性もある。いずれにしても、このような取り組みは多くの方に知ってもらいたい。鉄道を利用して旅を楽しめる日を楽しみに待とうではないか。

ちなみに2021年9月30日まで、JR東日本では「ひみつの平日パス(大人2720円、小児1320円)」なる “1日乗り放題切符” を販売している。東神奈川駅で同パスを購入すると「金の〇〇」がもらえるみたいだから、こちらも気になる人はチェックしてみてくれ。


参考リンク:東神奈川駅
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

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