西武線の所沢駅と本川越駅に「タバコ」ならぬ「チャバコ」の自販機が誕生した。チャバコとは静岡県発祥のお茶のおみやげ。なんでも、今回は埼玉県の特産品である狭山茶の粉末スティックを “タバコ風の箱” に入れ、廃棄処分される予定のタバコ自販機を有効活用したらしい。

おし、せっかくだから実物を見てみたい! てことで、仕事帰りに所沢駅へ。情報によると、所沢駅改札内「南改札」付近に専用自販機が設置されているようなのだが……おっおっおっ、タバコの自販機っぽいやつを発見!

アレが噂のチャバコ自販機かァァアアーッ!


茶畑のデザインがラッピングされていて「コレ、たばこ……ではなく、お茶です」と書いてある……うむ、間違いない。こいつが『Chabacco(チャバコ)自動販売機』だ。タバコ自販機の名残をたしかに感じる。商品のラインアップはというと……


「数量限定2000箱の特別パッケージ」と「所沢駅限定デザイン(表面が西武鉄道40000系で、裏面が茶畑)」の2種類。どちらも600円なのだが……

よく見たら全商品売り切れている! マジかよおいいいいい。聞けば、ソッコー完売したそうで、現在(2021年9月7日時点)業者に商品の補充をお願いしているという。もうちょい待ったら買えるかもしれません……と駅員さん。なるほど、やはり人気だったか!


・本川越駅へ

そんなわけで翌日、気を取り直して本川越駅へ。本川越駅のチャバコ自販機は、改札外「トモニー本川越駅店」横に設置されているらしい。ええっと……


あった!

こちらでは、所沢駅とはビミョーにデザインの違う「特別パッケージ(2000個限定)」と「本川越駅限定デザイン(表面が西武鉄道2000系で、裏面が小江戸川越)」が売っている。そして……


まだ買える!


というわけで「特別パッケージ」を1箱だけ購入した。箱には、レッドアロークラシックが描かれている。


渋い。パッと見た感じは完全にタバコ。とてもクラシカルなデザインだ。注意文言も……

「人により程度は異なりますが、ちゃばこにより鉄道旅の思い出が深まる可能性があります。周りの人にもちゃばこを飲むよう促しましょう」


と、シャレが効いている。先述のように、箱の中には「お茶の粉末スティック」が8本入っていて、アイスなら350ml〜500mlの水に1本、ホットなら100mlのお湯に1本入れてかき混ぜて飲むのがオススメとのこと。


さっそくホットでいただくと……


狭山茶の濃厚な味わいがしっかり感じられる。さらに鉄道旅の思い出を深めるのであれば、駅弁とセットで楽しむのが良いだろう。


・ペットボトルに入れても美味しい

また、職場ではミネラルウォーターに突っ込んで飲むことに。やはり一瞬で上質なお茶に生まれ変わったから、そのまま職場に「チャバコ」を保管することにした。ちなみにこちらのお茶は、天皇杯を受賞した新井園本店のお茶らしいぞ。

2021年秋には、西武園ゆうえんち駅・西武秩父駅にもチャバコ自販機が設置される予定。西武鉄道によると、今後さらに増設を目指しているという。パッケージがカッコイイから全種類集めたくなるかも……お土産にもウケると思うので、ぜひチェックしてみてくれ!


執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.

▼かっこいい