黄色い線の内側がおそろしく狭い駅がある──そんな話を聞いて、大阪市北区の阪急電鉄「中津駅」にやってきた。梅田から歩いて10分ほどで到着。土曜日の早朝6時台だからなのか、駅へ向かう人はそれほど多くないもよう。

ビミョーに薄暗い駅構内。狭いホームをチラッと確認したら「大阪梅田駅」に戻る予定なので、160円の切符を購入して4番ホームへ。さあ果たして、どのくらい狭いのだろうか。階段をのぼってホームへ上がると……おいおいウソだろ狭すぎィィイイイイイイイイッ!

・狭すぎぃぃ!

マジで見事なほどに狭かった。なんと「黄色い点字ブロックの内側におさがりください」と書かれた柱1本分のスペースしか幅がないのだ。むしろ、黄色い線の外側の方が広いってマジなのかよ。き、厳しすぎる狭さ……。


ホームの中ほどで水道を発見。一応、水道も「黄色い線の内側エリア」からハミ出さないように設置されてはいるが、内側を通行する人間からすれば「邪魔」と言わざるを得ないだろう。ただまあ「柱」の隣だし、水道を撤去したからと言って通りやすくなるわけではない。

さらにホーム奥まで進むと、今度は「黄色い線の内側エリア」を上手に活用したゴミ箱と出会った。これって特注サイズなのかな。水道と同じく、ゴミ箱も「柱」の隣に遠慮がちに設置されている。ならば、オッケーってわけではないが気持ち的には許せる……しかし

もうちょい奥で見つけたベンチは、貴重な内側エリアで無駄に存在感を発揮していた。ちなみにこちら「背もたれサポーター」と呼ぶらしい。それにしても、なかなか急な角度である。とにかく、狭いホームに無理やり色んなものを詰め込んだんだな。

ホームの1番奥まで行くと、2本の黄色い点字ブロックが合流して1本になった。それはまるで川の流れのよう。まさか、最終的に「内側」「外側」という概念がなくなってしまうとは……。


・もちろん電車は来る

その後、ホーム中央付近まで戻って電車を待っていると、タイミングよく「大阪梅田行き」が4番線に入ってきた。電車が来るとまた狭く感じる。きっと朝のラッシュ時はもっと危ないだろう。そんで、もちろん夜も危険。線路に転落しないよう十分に注意する必要がある。

ちなみに、御堂筋線の中津駅は狭くない、というか普通らしい。日本を代表するレベルでホームが狭いのは「阪急の中津駅」だ。見学する際には間違えないように。また、くり返しになるが十分に気をつけること。マジで狭いので通行人の邪魔にならないようにな!

・今回ご紹介した駅の詳細データ

駅名 中津駅(阪急)
住所 大阪府大阪市北区中津3-1

Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼電車が来ると狭い……

▼駅の外観

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