今年の夏は新型コロナウイルスの影響でマスクを着用したこともあって、例年より厳しいものだった。食でパワーを補充という考えにいたり、ついついニンニク先生のパワーに頼った人も多いのではないだろうか。

しかしながら、ニンニクといえばスメルとの戦いを忘れちゃいけない。いかに抑え込みつつ思う存分食べられるか。そこがニンニク好きを困らせるところだが……そんなの関係ねぇとばかりに挑戦的な姿勢を貫いているインスタント食品が発売されていた。

・サンヨーのカップ麺

その商品とはサンヨー食品から販売されている「背徳のニンニク 豚醤油汁なし麺」である。私は税抜198円(希望小売価格は230円)で購入した。説明するまでもないが、「背徳」とは道徳にそむくこと。それだけに「背徳のニンニク」と書かれていたら尋常じゃないニンニクがぶち込まれていると想像できる。現にパッケージには……

「ニンニク入れてます!」とどこかで見たようなフレーズがあり……


これまたどこかで見たことあるような「悪魔のキャラ」まで……!


黄色メインのパッケージも何だかニンニク感を醸し出しており、底知れぬやる気をビシバシ感じる。これはニンニクハラスメントをやってしまいかねないため、念には念を……私はテレワークで自宅作業する日を選び、誰とも会わない環境で食べることにした。

・悪魔の贈り物

ここまで煽りに煽っているならば、開封と同時にニンニクが攻めてくることも十分考えられる。どこにでもあるような見た目のカップ麺ではあるが、まずは身構えつつ包装を剥がしていく。

中には調味料と特製スープの2種類。この時点でニンニクの匂いはほとんどないと言っていい。だが、お湯を注ぐと……

こいつ……匂うぞ! どうやら かやく で使われているフライドガーリックが作動したのか、一気にニンニクのスメルが充満してきた。周りに誰もいなくても焦り始めるレベルの匂いと言おうか、さすが「悪魔の贈り物」と書いてあるだけのことはある。


・かなりクサい

カップ麺らしく、湯切りをして調味だれと特製スープを加えたら完成は目前だ。よく混ぜるとニンニクの匂いはさらに加速。胡椒とニンニクの合わさった匂いは二郎系を連想させ、背徳感がさらに高まっていく。


ていうかこれ……



_人人人人人人人人人人人_
> マジでクサい! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄


調味だれに「よく絞り出してください」と見慣れぬ文字が書いてあったから怪しいとは思っていたが、しっかりと絞ったら絞ったで油っぽさも追加されてクサさ全開。間違えても会社などで食べない方がいいし、誰かと会う前は控える方がいいだろう。

・汁なし二郎系

ただ、匂いが申し分ない一方で味の方はエッジを効かせすぎることなく食べやすい。確かにコッテリはしているが、ギトギトまではいかず受け入れやすい味。ちぢれ麺130gとたっぷりで食べ応えはしっかりしつつも、胃から逆噴射を感じるようなことはなかった。

気がつけば箸が止まらず、あっという間に完食しただけに個人的にはリピあり。ニンニク好きならハマるに違いない。ただ、具材(キャベツ、肉そぼろ、フライドガーリック)はあまり多くないので好みによって野菜なり、油なりをマシマシにするという選択肢も考えておいた方がいいだろう。

とにかく、口の中から喉にかけてニンニクを食ってやったぜ感が残るため口臭ケアは必須だった「背徳のニンニク 豚醤油汁なし麺」。その名に偽りなく背徳なので取り扱いには注意しよう。

参照元:サンヨー食品「背徳のニンニク 豚醤油汁なし麺」
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.

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