あなたはパスタの原産国を意識しているだろうか? 私はしている。あくまでも私の独自調査だが、ちまたのスーパー等で売られているパスタの原産国の中で最も多いのは当然イタリア。次点でトルコと認識している。

では、原産国を意識して何をするのかというと、ズバリ! “その国を感じる” のだ。パスタを食べつつ、「この味がイタリアかぁ……」と。つまり、食べた瞬間、心はイタリアにあり、2重の意味でトリップしているわけである。

で、ここからが本題。ダイソーに売っている100円パスタの原産国はどこでしょう? 2種類あるけど、どちらもイタリアでもないしトルコでもないし、日本でもないし中国でもない。さあ、どこでしょう〜!?

その答えは……


まずひとつは……


エジプト!

まさかのエジプト! はたしてエジプトのパスタの味とは、どんな感じなのだろう……と妄想広がりまくりだが、この時点で驚いてはいけない。もう一種類あるのだ。もう1カ国は……

なんと……


チュニジア!!!!!!

エジプトはギリギリわかる人もいたかもしれない。でもチュニジアはどうだろう? そもそもチュニジア、どこにあるか知ってるかい? リビアとアルジェリアに挟まれた、アフリカ北部の国である。

と、ここで私は気がついた。イタリア、トルコ、エジプト、チュニジア……すべての国に共通しているコトがある。それは、「すべての国が地中海に面している」ということ。地中海沿いの国々は、パスタが美味しいのだろうか……!?


それはさておき……


せっかくなのでエジプト&チュニジアのパスタを食べ比べしてみよう。


規定時間通りに茹でますと……


チュニジアの方が少しだけ白い印象がある。


そして、そのまま食べてみたところ……


チュニジア、懐かしい!(笑) まず口に入れて感じたのは、「小学校の時の給食の時間に出てきた袋入りのスパゲッティっぽい味がするなぁ……」てな具合。


それに対してエジプトの方は……


ホッホ〜、濃い! チュニジアに比べると味が濃い感じで、イタリア産のパスタによくある味とでも言おうか。しかしながら、イタリアのパスタよりは薄い感じで……ウ〜ム、なんというか「真ん中」かなぁ。

いずれにしても、どちらも決してマズくはない。イタリアの風格に比べたら、そりゃ見劣りはするけれど、決してマズいわけではない。また、単体勝負でどちらに軍配が上がると言えば、僅差でエジプトかなぁ……てな感じ。


ところが!


ダイソーに売っていた、100円なのに やたらと量の多いミートソース(2〜3人前)をかけてみると……


圧倒的チュニジア勝利!!!!

お世辞にも「高級」とは言い難いミートソースの味が、給食のようなパスタの味と合いまくりで、心、チュニジアにトリップ……というより、心、1980年代の小学校にタイプスリップ!

欲を言えば、このミートソース、ややスーピーな(水っぽい)感じなので、もう少しミーティーな(肉肉しい)感じになれば、より給食感を味わえたと思うのだが、これはこれで合格である。ごちそうさまでした!


・まとめ

最後に両国家のパスタをまとめると、エジプトの方は万能選手。何にでも合うだろう。対してチュニジアは圧倒的レトロ感。これでナポリタンなんて作ったら最高に合うんじゃないかなぁ〜と予想している。


以前のように気軽に海外旅行に行けなくなった今だからこそ、こうした「脳内トリップ」で海外を味わうのも楽しいぞ。ダイソー発のエジプト経由チュニジア行き。旅費はしめて300円(税抜)だ〜ッ!٩( ᐛ )و


Report:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24