コロナ禍で多くの飲食店が被害を受けているが、中でも深刻なチェーンの1つが鳥貴族だ。なんでも、2020年4月の全店売上高が前年同月比で96.2%減だったという。96.2%減。とんでもない数字である。

そんな鳥貴族がテイクアウトを始めた……ってご存知だっただろうか? 私はつい最近まで知らなかった。なにせ、コロナ禍になってから鳥貴族どころか居酒屋に全然行けてない。きっと同じような人は多いかと思うので、以下で紹介していきたい。最初に注意喚起しておくが、これを持ち帰ったあとに仕事なんてやろうと思ってはイカンぞ

飲食店や居酒屋がテイクアウトをやることは今や珍しくも何ともない。だけど、大体のテイクアウトは弁当っぽい感じになっている。ようは、ご飯やらが付いてきて、それだけで食事として完結している形だ。


もちろん単品のテイクアウトなんていくらでもあるが、「選ぼうと思えばご飯かパンか何かしらの炭水化物が付いてくる」ってパターンがほとんどかと思う。だけど、鳥貴族のテイクアウトは……









串じゃないものと言ったら……



唐揚げ!



ポテト!


ご覧のとおり、チェーン店のテイクアウトとはいってもお弁当の方向に全然寄せてない。完全 “飲み仕様” であり、鳥貴族らしさが貫かれたテイクアウトなのだ。ちなみに、お店の人によると「ご飯類、麺類はテイクアウト対象ではありません」とのこと。


・実際に利用してみた

こんな内容だったら、そりゃあ帰りにビールくらいは買うというもの。それを飲んでしまったら、もう仕事するモードじゃなくなるというもの。つまるところ、弁当買う感覚で利用したら、気づいたら酔ってるかもしれんってことだ。実に恐ろしいテイクアウトである。


で、テイクアウトも全品税抜298円ってのは見逃せない。容器代とか色々かかっているにもかかわらず、店で食べるのと値段が同じ。当然ながら焼き鳥は1人前2本入りだ。冷静に考えて、サイゼリヤの串(アロスティチーニ)より100円ほど安いってすごくないだろうか?

だだし、全商品をテイクアウトできるわけではない。私の大好きな『ふんわり山芋の鉄板焼』や『とり釜飯』は対象外。そもそも、公式サイトを見ていたら、「テイクアウト開始!」と書かれてない店舗もある。

だから最寄りの店舗がテイクアウトに対応してるかどうかは公式ホームページで確認してもらうとして、注目はドリンクだ。


酒類は自分で用意する形になるので、スーパーとかで買ったら店舗の価格(税抜298円)よりいくらでも安くできる。……え、いいんすか? と言いたくなるが、いいのだ。遠慮は無用。好きなものを好きなだけ持ち帰るべし。


・テイクアウト時の注意点

ただ1つ、注意点を挙げるとしたら、購入したあと電車に乗る場合は気をつけろってことだろうか。私は職場近くの鳥貴族でテイクアウトしたが、帰宅途中の電車内で「いい匂い」を撒き散らしてしまい、ヒジョーにいたたまれないというか、申し訳ない気持ちになった。

鳥貴族のような居酒屋となると、自宅近くより職場近辺の方がすぐに店舗の場所が浮かぶ人は多いだろうが、テイクアウトするときはやっぱり家の近くの方がいいぞ。下手したら、新幹線で551の豚まんを食べてるみたいな状態になってしまうから。

参考リンク:鳥貴族「テイクアウトメニュー」 「店舗検索」帝国データバンク(PDF)
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼後ろに「昼12時から営業中」と見えるが、これは私が利用した店舗だけで、全店舗が昼からやってるわけではない。

▼薬味的なものはこうやって入れてくれる。