昨年2019年5月、『いきなり! ステーキ』が一部店舗で牡蠣の販売を開始した。ご存知だっただろうか? 本サイトでも記事にしているので、中には覚えている人だっているかもしれない。知らなくても、「今も一部店舗で食べられるよ〜」ってことだけ押さえておけば何の問題もない。

そう、いきなりステーキで牡蠣が復活したのだ。しかも値下げ&対応店舗拡大で。どうやら いきなりステーキとしては牡蠣を売る気満々らしい……が、味の方はどうなのだろう? 昨年は問題なかったようだが、値下げした今でも変わってないのだろうか?

そのあたりを確かめるべく店舗に行ってみたら、文句なしに美味かった。生牡蠣のサイズは大ぶりで、身はプリプリ。何も知らない状態で「オイスターバーの高いヤツだよ」と言われたら、信じてしまうレベルだ。


ただ……! どうしても気になったのは、「こうなったら全然 “いきなり” ステーキじゃないのではないか?」 ということ。


考えてもみてほしい。生牡蠣なんて最高の前菜である。おまけに、生牡蠣2個とアルコールのセットまで用意されている(税別1080円)から、みんなステーキの前に生牡蠣で一杯やるだろう?


その時点で、少なくとも “いきなり” ではない。ステーキが出てくる前にいろいろと楽しむのだから。どちらかと言うと “ゆっくり” だ。下手したら、生牡蠣と焼き牡蠣でたらふく飲んだ後、ステーキを食わずに帰りかねない。


つまるところ、牡蠣は『いきなりステーキ』が打ち出す “いきなり感” に反したメニューではないのか? と、当初 私は思っていた。だがしかし……! よくよく考えたら、牡蠣は『いきなりステーキ』の真骨頂という気もするのだ。

というのも、牡蠣は冬に旬を迎える。その牡蠣を真夏に復活させるのだから、これ以上ないほど “いきなり” だ。だから『いきなりステーキ』の牡蠣は、「いきなりステーキのいきなり感が凝縮されたメニュー」と言えなくもないのではないだろうか?


まぁどちらにせよ、先にも述べた通り『いきなりステーキ』の牡蠣は美味い。その牡蠣をステーキの前に味わえるなんて最高の贅沢だから、あまり深く考えずに楽しむのがいいだろう。

ちなみに、1年前は生牡蠣の単品が1つ税別500円だったのに対して、今年は税別390円と、1つあたり100円以上の値下げになっている。


また、対応店舗も昨年は3店舗だったのが、公式サイトによると今年は10店舗に。その店舗は以下の通りだ。

【牡蠣の対応店舗】

東京都:六本木店、大門店、浅草雷門店、目黒上大崎店、三軒茶屋店、品川シーサイドフォレスト店、墨田太平店、新橋日比谷店、調布店、
千葉県:市川店


これを見て、「うちの近くではやってない〜」と嘆いている人だっているかもしれないが、昨年からの傾向を考えれば将来的に増える可能性は十分にある。今後の対応店舗拡大を期待して待とう。それこそ、すぐに発表されるかもしれない。なにせ店名が……。

参考リンク:いきなり! ステーキ「オイスター(牡蠣)メニュー
Report:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.