つい先日の話である。私(あひるねこ)宛てに、『ブラックニッカ』ウイスキーのボトルが1本届いた。編集部にはよく商品のサンプル等が送られてくるので、これ自体は特に珍しいことではない。ところが……。
届いたボトルを手に取ると、ラベルが明らかに変なのである。『ブラックニッカ』と書いてあるにもかかわらず、『ブラックニッカ』のもっとも特徴的なポイントがごっそり抜け落ちてしまっているのだ。これはまさか……製造ミスか?
・ボトルに異変
『ブラックニッカ』と言えば、ラベルに描かれたヒゲのおじさんが有名だ。正式名称は「キング・オブ・ブレンダーズ」。1965年に初めて登場したらしい。超絶ベテランである。しかし、届いたボトルを見てみると……
いや おっさんどこ行った……!
なんと、ラベルにおっさんの絵が印刷されていないではないか! こんなの初めて見たぞ。自宅待機でもしてんのかよ。ただ、おっさんの不在に猛烈な違和感を覚えながらも、同時に私は心の中で「おっさん、マジグッジョブ!」と親指を立てていた。何やらトラブルの匂いがする。
そこで、ボトルを送ってきた『ブラックニッカ』の担当者に話を聞いてみることに。
──すんません、送られてきた『ブラックニッカ』にヒゲのおじさんがいないんですけど、これって製造ミスか何かですか!?
担当者「いえ、違うんです! ルパンに盗まれちゃったんです!!」
──は?
結論から言うと、めちゃくちゃキャンペーンだった。
・全員消失
どうやら現在店頭に並んでいるすべてのボトルから、私に届いたものと同様にヒゲのオッサンが消えているようだ。マジかよスゴイな! 正直、ルパン云々の話に関しては「うるせぇ」としか思わないのだが、おっさん不在ヴァージョンの『ブラックニッカ』となると、これは地味に貴重である。
外には出ず、家で飲む機会が格段に増えたこの数カ月。ラベルにもこういった遊び心があるのはちょっと嬉しい。4月中には通常ボトルに切り替わる予定とのことなので、おっさんが戻ってきてしまう前に(?)1本買っておいてはいかがだろうか。
参考リンク:ブラックニッカ
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼ちなみに、ヒゲのおっさんはこんな顔だよ。