皆さんご存じの通り、新型コロナウイルスの影響で多くのテーマパークが閉園中。東京ディズニーランド、東京ディズニーシーも早い段階で閉園を決めたテーマパークの内の1つ。そこで思ったことが。もしかして、今ならディズニーリゾートラインを独り占めできるんじゃないか?

閉園に関係なく、ディズニーリゾートラインは運行しているので乗れるのだ。しかし閉園直後は駄目だろう。開園が決まってからも微妙な気がする。でも、閉園から時間が経って、開園の見通しも立っていない中途半端な今ならチャンスもデカいのでは? ということで乗ったところ……

・普通に人がいた


そこそこ人が居る。


たまたまかもしれない。しかし、2020年3月14日の昼過ぎに訪れたところ、車内には20人前後。夕方になるとなぜか増えて、3時間ほど降りたり乗ったりしていた間で最も多い時には、40人くらい乗車していた。


中にはキャラクターのぬいぐるみや、耳を模したカチューシャなどを装備してのガチスタイルも。一番眺めの良い先頭の車両は、開園中とそう変わらない競争率。マジかよ! 中には入れないんだぞ? それでもこれほどとは恐れ入った。

ちなみに、やはり先頭車両が好まれるようで、後ろの方はガラガラだった。そういえば……人がそこそこいた理由として思い当たったことが1つ。本来はこの翌日の3月15日からの開園予定だった(延期になったが)。


もしかしたら事前にホテルへの宿泊込みで来場予定だった人が居て、それで多かったのかもしれない。開園されないことになっても、そのまま宿泊だけでも楽しむことにした人々がいたという可能性だ。ホテルから出てくる人や、大きいスーツケースを持った人もそれなりにいたので。

もっと閑散としていると思っていただけに、やや慄(おのの)きつつ各停車駅で降りてみると、目的は皆同じようす。閉園中のディズニーを見に来ているのだ。しかもけっこう楽しそう。ホテルに行く場合は別として、それ以外は駅から出ることもろくにできない。見えるのは、これ以上ないほど工事しまくりなパークの様子。


これはこれでレアな光景であり、個人的にはこういう姿もまた興味深いと思う。しかし、普段のディズニーが見せるキラキラな魔法感からは遠く、むしろゴリゴリな土木作業感しかない。ファンはこういう光景でもいいのか? と思っていると……


「こういう人たちに支えられてるんだね~」と、普段はなかなか見えない努力についてピュアに感じ入ったり、あるいは「どんなふうになるんだろう」と未来の姿に思いをはせる様子が。

何にせよ深いディズニー愛によって、工事中だろうとディズニー成分を吸収する糧として機能しているようすを感じる。もはやディズニーはそこにあるだけでファンを魅了する……のかもしれない。


・裏側も時には

2020年3月23日には、同じように閉園中のピューロランドにて、閉園中にもスタッフやキティさんが抜かりなく準備する様子を公式YouTubeにて公開した。裏側を率先して見せるスタイル。

この動画を告知したピューロランド公式によるツイートは一瞬でバズり、好意的に受け入れられているのがわかる。割とテーマパークのファンには、裏での地道な努力の様子も、需要は0ではないと思われる。

個人的には、例えば工事のタイムラプスだったり、閉園中の園内で進む作業の様子などを見たくもある。ピューロランドファンとディズニーファンは、好みの傾向が違う可能性もあるので断定はできないが。

というわけで、本来の「リゾートラインを独り占めする」という目的こそ果たされなかったが、ファンたちの深い愛と、ディズニーの圧倒的求心力を知ることができたのは興味深かった。開園したら、どこが変わったのかを見に行きたいところ。

参考リンク:東京ディズニーリゾート、Twitter @purolandjpYouTube
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.

▼休園中のピューロから

▼休んでいても色々やっているようす。キティさんは、けっこうこういう裏側見せてくるイメージ。

▼イクスピアリも閉鎖中


▼実際どんなふうに変わるのか気になるところ


▼電車内や、園内がよく見える場所はファンが多いものの、駅舎内は普段と比べるとかなり空いていた。駅そのものをじっくり見るにはいい機会なのかもしれない。あんなところに時計あったんですね。


▼ここに誰もいない瞬間はレアかもしれない


▼工事中


▼ミラコスタ横の桜が咲いており


▼ヒヨドリが食事をしていました