新型コロナウィルスの影響で世界が右往左往しようとも、ペヤングだけはマイペースを貫いている。2020年3月16日、まるか食品の新商品『ペヤングもち麦MAXやきそば』が発売された。

これは2月中旬発売の「ペヤング獄辛やきそば」、3月初旬発売の「ペヤング超大盛やきそば マシマシキャベツ」に続く商品で、何ならいつもよりペースが上がっている気がしなくもない。だがなぜ……? なぜ「もち麦」をMAXにしてしまったんだ……?

・マイナスではないが…

近年、ヘルシーな食材として「もち麦」が注目を集めているのはよくわかる。もち麦入りのライスやおにぎりはよく見かけるし、おそらく体にもいいのだろう。また、もち麦自体は特別な存在感があるワケでなく、誰の邪魔もしない名脇役として優秀な存在であることは認めざるを得ない。

だがしかし、濃ィィィイイイイことで知られるペヤングにもち麦が入ったところで、その存在がかき消されてしまうのではなかろうか? 逆にペヤング側からしても、もち麦が入ったところで劇的な変化は生まれないハズ。つまり、マイナスではないにせよ、決してプラスでもない商品としか思えないのだ。

とはいえ、インパクトだけに走りがちかと思いきや「からしMAXやきそば」や「酸辣MAXやきそば」など、たまーにホームラン級の当たり商品を織り込んでくるのがペヤングのすごいところ。よし、もち麦MAXやきそばよ……俺に「ウマい……悪かった!」と土下座させてみろ。

・食べてみた

さて、コンビニで発見した『ペヤングもち麦MAXやきそば』は、メーカー希望小売価格が税別250円。作り方はいつものペヤングと少しも変わらず、ただかやくとして大量の「もち麦」が入っているだけである。

ホームページによると、もち麦は「株式会社はくばく」のフリーズドライもち麦とのこと。……わかった。ちゃんとしたもち麦を使用していることは心得た。だが肝心なのは味なんだ……! 果たしてもち麦はペヤングにプラス効果をもたらせるのか? 完成したもち麦MAXやきそばを食べてみると……!


うむ、普通だ。


ただ一言だけで表現するならば「知ってた」ということになるし、むしろ それ以外の言葉が見つからない。『ペヤングもち麦MAXやきそば』は、ペヤングにもち麦が入っているだけの商品で、それ以上でもなければそれ以下でもない。ただ、そういう商品だ。

・そのまんまの商品

正直「お、もち麦が入っててウマいね!」という感じはしなかったし、逆に「もち麦が邪魔だな」とも思わなかった。しつこいようだが、いつものペヤングにもち麦が入っているだけ……。だって、もち麦ってそういう食べ物だから。誰の邪魔もしないのがもち麦なんだから──。

とはいえ、もち麦は食物繊維を豊富に含む食材なので、もしかしたら少々お通じが良くなる……かもしれない。誰もペヤングに健康志向を求めていないことはさておき、いつもより体に優しいペヤングであることは間違いなさそうだ。

というわけで、当初の予想を良い意味でも悪い意味でも裏切らなかった、ペヤングもち麦MAXやきそば。本当にそのまんまの商品だから、気になる人は試してみてはいかがだろうか? 最後にもう1度だけ……本当にそのまんまの商品だから!

参考リンク:ペヤング
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼こんなに予想通りの商品も珍しい。