トイレットペーパーなどの紙製品が不足するという悪質なデマのせいで転売目的の買い占めが横行し、スーパーやドラッグストアの棚が空になるという異常事態が連日発生している。経済産業省が「通常通りの生産・供給を行っている」と発表した現在も、状況はあまり変わっていないようだ。

近所の店で「在庫なし」「入荷未定」という貼り紙を見るたび、私(あひるねこ)は心配になってしまう。みんなどうしてるんだろう? そこで今回、都内に住む編集部メンバーたちに、自宅にあるトイレットペーパーのリアルな残数を聞いてみることにした。ぶっちゃけ、あと何ロールある?

・あひるねこの場合

まずは私の現状からお話ししよう。杉並区にある私の自宅には、トイレットペーパーが……残り9ロール。

騒ぎになる前のタイミングでちょうど買っていたため、特に急を要してはいない状態だ。ただ、近所のスーパーやドラッグストアには相変わらず在庫がほとんどなく、何やらじわじわと首を絞められているような気分でもある。

ここから先は、東京23区内に住む編集部メンバーの状況を一気にお伝えしたい。

・P.K.サンジュンの場合(台東区在住・残り2ロール)

「ほんとバッドタイミングで残り2ロールしかないんだ……。近所のドラッグストアはすっからかんだし、とりあえず今のところ買えていない。とは言え、マジでヤバくなったら妹とかから分けてもらえばいいからそこまで心配はしてないよね。コロナより人間の方が怖いわ。み・ん・な・落・ち・つ・け」


・原田たかしの場合(中野区在住・残り2ロール)

「コンビニ、スーパー、薬局など、どこに行っても在庫なし。あと2ロール……と不安はあるが、非常事態じゃないので世間が落ち着くまで待つしかない」


サンジュン、原田ともに残り2ロールとなかなか厳しい状況。特にサンジュンの家には小さいお子さんがいるので心配だ。一方、日頃の習慣のおかげで残数に余裕があるメンバーもいた。

・Yoshioの場合(練馬区在住・残り20ロール)

「嫁が日常的にストックしていたので、自宅にはまだ20ロールほどある。ただ、近くの店ではトイレットペーパーなどはすべて売り切れ。子供が二人いるし、それ以降は多少不安は残るかな」


この質問を受け初めて近所に様子を見に行った中澤星児は、オープン前の店で行列を目にしたという。

・中澤星児の場合(台東区在住・残り9ロール)

「買い溜めするのが嫌いなので、まったく気にしてなくて、このニュースも別世界のことのように感じていたが、コンビニやスーパーの状況を見てビックリした。

コンビニからは当然のようになくなってるし、スーパーではオープン前からトイレットペーパーを求める人で行列ができて、オープンと同時に売り切れてしまったのである。まあ、私はそれでも買い溜めないけど、本当に必要な人が買えることを願うばかり」


けっこうみんな大丈夫そうだな……思いきや、中にはギリギリの者もいるようだ。しかし、彼らの目は決して死んではいなかった。

・GO羽鳥の場合(世田谷区在住・残り1ロール)

「さっき調べたらラス1だった。やばい。しかも箱ティッシュもラス1だった。でも、万が一のときは紙ナシでもお尻を手洗いできるので焦ってはいない。なお、近所のスーパーならびに薬局は在庫なし」


・和才雄一郎の場合(文京区在住・残り1ロール)

「間の悪いことに、『そろそろトイレットペーパー買わないと』と思ってたころにデマで品切れ。焦って土曜日に近所の薬局を10店以上回るも、無駄足に終わった。

一時は実家から送ってもらうことを真剣に検討したけれど、今は一周回って『もうええわ。最悪の場合いざとなったらインド式でやるし』的な気持ちになっている」


そう、残り1ロールに追い込まれた両者が辿り着いたのは、インド式という選択だった。詳細については記事を読んでいただくとして、人間とはたくましい生き物である。

・どうか冷静な行動を

繰り返すが、トイレットペーパーなどが品薄になっているというのはデマだ。業界団体「日本家庭紙工業会」も供給力、在庫は十分にあると発表している。だから本当に必要としている人のため、皆さんどうか、何卒、冷静な行動をお願いしたい。大丈夫、我々にはインド式という最終手段が残っている。

参照元:経済産業省日本家庭紙工業会
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.