ラーメン好きじゃなくとも名前くらいは知っているのが『ラーメン二郎』である。ラーメン嫌いである私(中澤)が、初めてラーメン二郎に行ったのは以前の記事でお伝えした通り。その時に心に残ったことの1つは、麺が太くてコシがめっちゃ強いということだ。

ガシガシ食べられ、圧倒的な食べごたえを誇る麺。そんな二郎の麺を彷彿(ほうふつ)とさせるようなそば屋があるためご紹介したい

・奥浅草

その店とは『浅草角萬』である。浅草寺よりも北の住宅地にポツンとあるこの店は、浅草は浅草でも奥浅草。駅からも遠いため、車で来る人も多いのかもしれない。入り口には路上駐車や無断駐車についての注意書きが貼られていた。

扉を開けると、店内は家族連れなどで賑わっている。近隣住民にもお馴染みの店となっているようだ。また、店員さんたちも大衆食堂的な活気があり、店全体で家族のような雰囲気がほっこりする

・違和感

そのような店内の空気感に浸っていると、ふと違和感に気づいた。何かおかしい……。大きめの声で厨房にメニューを通す店員さん。「もり(税込850円)」に始まり、「きつね(950円)」「かも南蛮(1050円)」「おかめそば(1050円)」と私が迷うほどにはメニューは充実している。にもかかわらず

店員さんが先ほどから通しているのは、たった1つのメニューの温か冷だけなのである。そのメニューとは……


肉南蛮(1050円)。


気になったため注文してしてみたが、こ、これは……


麺太ッ

おーい店員さん間違ってるわ。うどんじゃなくてそばだよー。思わずそう言いそうになったが、よく見ると隣の人の麺も太い。その隣の人も麺太い。どうやらこの太さがスタンダードである模様。

・麺とつゆのハーモニー

そんなそばを食べてみたところ、確かに風味がそばだ。しかしそれ以上に驚いたのはコシの強さ。ガッシリした歯ごたえがするほどコシが強いのだ。しかも、モチッとした食感もあるため食べごたえは抜群。

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そば界の二郎。うどんじゃないよ

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つゆも濃厚な豚肉の旨みが染み出していて、麺に負けないハッキリした味だ。だからと言って油っこいわけではなく、あくまでそばつゆなので後味もスッキリしている。ウメェェェエエエ!

確かにこの店は肉南蛮かもしれない。そう思うほどの麺とつゆのハーモニーだった。都内数店舗を展開しているこの店。以前の記事で竜泉寺店の「冷や肉大」をご紹介しているが、食べると体がホカホカと温かくなる温そばもまた良し。冬、ガシガシ食べたい時には最適である。

・今回紹介した店舗の情報

店名 浅草角萬
住所 東京都台東区浅草4-45-4
営業時間 11:00〜15:00(L.O.14:50)、17:00〜20:00(L.O.19:30)
定休日 日曜日

Report:立ち食いそば評論家・中澤星児
Photo:Rocketnews24.

日本、〒111-0032 東京都台東区浅草4丁目45−4