日本でも、シビ辛い中国の味「麻辣(マーラー)」や「マー活」という言葉を耳にするようになって久しいが、先日の記事で紹介した吉野家の『麻辣牛鍋膳』は最高だった! 8番らーめんの『野菜麻辣らーめん』も良かったし、2019年は外食チェーンにおける麻辣のアタリ年なんじゃないか!?

そんななか、すき家でも麻辣グルメが登場したという。それは『四川風 食べラー・メンマ牛丼(並盛520円)』だッ!! すき家のレジェンド商品を麻辣化。いったいどんな味なのだろうか? 麻辣好きが食べてみた!

・すき家の『四川風 食べラー・メンマ牛丼』

すき家ファンの方ならご存知『食べラー・メンマ牛丼』。こちらは、以前の記事でも紹介したように2019年1月に約7年ぶりに復活した伝説のメニューだ。シャキシャキメンマとザクザクちょい辛ラー油が甘辛牛丼に合う~ッ、という一品である。

さて、新メニューは『食べラー・メンマ牛丼』に「2種類の花椒をはじめ7種類のスパイスをブレンドした麻辣スパイス」をトッピングしたもの。シビレの元・花椒をわざわざ2種使うとはどういうことなのかというと……

ひとくちに花椒と言っても品種によって「シビレが強いもの」、「香りが強いもの」と特徴がある。異なる種類の花椒をブレンドすることで、同じシビレでもより奥行きのある味わいを作り出せるのである。ちょっと、すき家さん、わかってらっしゃるんじゃないのー!?

・シビ辛味が牛丼のつゆに合う!

さっそく麻辣好きの沢井メグが実食。まずは別添えの麻辣スパイスの香りを確認してみる。この段階では、麻辣の辣の元である唐辛子の香りが一番前にきている。

ちゃんとシビレの麻(マー)もあるのかな、と思いつつ食べてみると


いいですねえ!!


花椒の香りは期待したほどではなかったものの、シビレはバッチリ! 麻辣パウダーは、牛丼のつゆがしみたご飯との相性がとてもよく、食べると甘辛 → 麻辣 → 甘辛 ……の幸せ無限ループにおちいってしまう。

ほら、うな重でもタレのかかったご飯に山椒をかけると美味しいじゃない? まさにあの感じだ! すき家さん、牛丼に麻辣パウダーをかけるという発想、まことにGJやで!!


だがここでひとつ問題が発生した。


・追い麻辣も可能

パウダーが足りない。まだ牛丼が2/3以上残っているのに、麻辣パウダーを食べきってしまった。バカバカッ! 私の無計画バカッ!! 


でも大丈夫!


麻辣パウダーは単品30円で販売しているのだ。とことん心ゆくまで追い麻辣することができる。私も麻辣パウダー2杯分をおかわりした。

食べ終わったあと胃はポカポカ。最後に水を飲むと、口のなかがビリビリッ!! これがたまらないんだよなぁ!

・日本食と麻辣が絶妙にフュージョン

ベースが牛丼なので、全体の味に中国っぽさはないものの、麻辣はしっかりと感じることができた。好吃(ハオチー)ヨ、おいしいヨ。日本食との融合が絶妙ヨ。

あ、ここまで書いて食べるラー油とメンマの話してなかったわ。ラー油もメンマも牛丼には合うのだが、ここに麻辣パウダーが加わると「主役がいっぱいいる劇」みたいなにぎやかな雰囲気。ちょっと好き嫌いが分かれるかもしれない。

個人的には麻辣パウダーと普通の牛丼だけで十分だと思う。それくらい麻辣パウダーのスパイシーさがしっかりしていたのだった。

『四川風 食べラー・メンマ牛丼』は12月下旬までの限定メニュー。いやいやもっと麻辣したいよ! 期間限定といわず、麻辣パウダーだけでも置いてもらえませんかね? そうそう腐るものじゃないし……すき家さん、どうでしょうか?

【マーラーリストデータ】

麻辣度:★★★☆☆
中国度:★☆☆☆☆
特徴:麻辣と日本食が絶妙に融合。麻辣パウダーの通年メニュー化希望

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24