平成から令和に突入し、特に社会はコンプライアンス至上主義の世の中となっている。その全てがイイことかはさておき、少なくとも一昔前に比べれば「ハラスメント」自体は減少へ向かっているのだろう。だがしかし……。
いまだに時代錯誤のパワハラやセクハラなどが平然とまかり通っている業界があるという。それが何と、ちびっ子の憧れ「ヒーローショー」の世界だというのだ。2019年6月、ヒーローショーのお姉さんを務めていた中山愛理(なかやま えり)さんが自身のTwitterで度重なるセクハラ、パワハラの実態を告発し波紋を呼んでいる。
・お姉さんの告発
ヒーローショーの聖地、東京ドームアクアシティの「シアターGロッソ」で約1年間「騎士竜戦隊リュウソウジャー」のお姉さん役を務めていた中山愛理さん。このたびお姉さん役を卒業することになったそうだが、その理由は簡単なものではなかったようだ。
詳細についてはぜひ本人のTwitterを確認して欲しいが、簡単に言えば度重なるパワハラとセクハラが我慢の限界を越えたということらしい。一部で中山さんが受けたという仕打ちを抜粋してご覧いただこう。
・挨拶は基本的に無視される
・握手会中に水をかけられて妨害される
・男性器のあだ名をつけられる
・すれ違いざまにお尻をもまれる
・避けられない空間で卑猥な質問をされる
・胸を触られる
・会社から「余計なことを言ったら仕事を振らない」と言われる
・「力不足だからもう来なくていい」と言われてそれきり連絡が途絶える
ご覧の通りどれもこのご時世、1発で社会問題になりそうなセクハラ、パワハラのオンパレード。中山さんは「自身の力不足であることは間違いない」としながらも、「どんな業界であれ次の世代のために変わらなければいけないと思っています」としている。
・炎上の気配
この告発を受けシアターGロッソの公式Twitterには、セクハラ・パワハラの有無を問う声が多く寄せられており、炎上の気配を見せている。特に今回の件はちびっ子たちの夢を奪いかねない内容のため、シアターGロッソ、中山さんの所属会社、ひいてはリュウソウジャーを放送しているテレビ朝日も何かしらの対応を迫られることだろう。
現在のところは中山さんの一方的な告発なので、何が真実であるかはわからない。ただ、仮に中山さんの言い分の一部でも真実だとするならば、やはり由々しき問題ではなかろうか。シアターGロッソ、中山さんの所属会社、テレビ朝日の対応が注目される。
参照元:Twitter @EriNakayamaEri
執筆:P.K.サンジュン
▼中山さんのツイートはこちら。
どうして卒業したかというと、入った当初からの度重なる嫌がらせ(基本的に挨拶も無視、握手会中に水を掛けて妨害する、など)と、セクハラ (男性器のあだ名をつけて呼ぶ、すれ違い様にお尻を揉む、避けられない空間での卑猥な質問や直接的に胸を触る、など)に黙って1年耐えていたら、
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 23, 2019
それも不愉快だったのかゴールデンウィーク明けに「力不足なのでもう来なくていいです」と言われてそれっきりです。
会社からは、余計なことを言ったらもうお前に仕事を振らないぞ、と強く言われていましたのでこれを発信するということはそういうことです。— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 23, 2019
わたしの力不足に間違いありません。しかしそれ以上に許してはいけないことが沢山ありました。
特に性的な嫌がらせは、気にしていない、怒っていないフリをし続けなければいけませんでした。
お客様のおかげでお仕事は楽しかったけれど、胸を張って子供たちの前に立つには、少し辛かったのも事実です。— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 23, 2019
降りかかる性的な嫌がらせを、気にせず笑って流せるのがよく出来た女だとも言われてきました。でも、平成も終わり令和の時代を生きる子供たちには、前時代的なハラスメントに苦しめられることなく、自らの権利を害されることなく生きて欲しいと思います。そんなヒーローに出会って欲しいと思います。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 23, 2019
以上のことでわたしは卒業です。
あいつは辞めさせられたから、と言っている人がいることも知っています。
あらゆることを笑って流すことができずにいた私は、さぞかしノリの悪い人間に見えたことだと思います。— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 23, 2019
「パワハラ、セクハラはただの冗談だから、そういう業界だから仕方ない」と散々言われてきました。お仕事が楽しかったのであれば、本当は余計なことを発信せずに黙って耐えておくべきなのかもしれません。ですが、どんな業界であれ次の世代のために変わらなければいけないと思っています。
— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 23, 2019
お客様の声に本当に支えられてきました。
ありがとうございました。
楽しいことに水を差してしまって本当にごめんなさい。
どうか少しでもいい方向に、子供たちの未来に希望を抱ける正しい社会になりますように。— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 23, 2019
色々な意見がある事も承知しています。私が嘘をついているという意見も含めておおよそ全部読んでいます。
その上で、改めて。
少し長くなりますが、追記させてください。 pic.twitter.com/PLJoWJ5dfG— 中山愛理 (@EriNakayamaEri) June 24, 2019
▼シアターGロッソの公式Twitterにも多くの声が寄せられている。
時が経つのは早いものです、、、。去年のこの時期はノエルが颯爽と登場して、一昨年はツルギが長き眠りから目覚めて、、、。
新たな戦士の登場には毎年心躍りますよね~。
今年もキャラが濃い濃い、、、!!#リュウソウゴールド #カナロ #変身シーンめちゃかっけぇ— シアターGロッソ【公式】 (@at_raku_grosso) June 23, 2019