ハンバーガーを最初に作った人は神である。よくバンズでパティを挟もうなんて思ったものだ。天才かよ。個人的にはマクドナルドのようなファーストフード系バーガーも好きだが、一方で素材と味にこだわったグルメバーガーのウマさもまた無類。つまり言えるのは、ハンバーガー最高ォォォオオ!

さて、数あるハンバーガーに共通しているのは、やはりバンズでパティを挟んでいるという点ではないか。先にも書いたように、それこそがハンバーガーであると私(あひるねこ)は思うのだ。しかし……。まさかバンズの代わりに、カニでパティを挟んだバーガーが存在するとは。母さん、世界は広いですね。

・板橋のブリュワリー

謎に包まれた “カニバーガー” が食べられるのは、東京・板橋にあるブリュワリー(ビール醸造所)「東京エールワークス タップルーム」だ。こちらはパブとしても利用可能で、昼でもビールやハンバーガーを楽しむことができるのだという。

JR板橋駅から歩いて5分ほどの場所にある店内は、なにやらアメリカンでオシャンな雰囲気。魅力的なバーガーたちに目移りしそうになるも、今日の私の目的はカニである。あ、すんません、この『クラブハウスサンド(税込1600円)』っちゅうのをください!

・義務感による飲酒

さっそくカニバーガーを注文してやったぞ。が……ちょっと待って欲しい。こちらはブリュワリーだ。クラフトビールを作っているのだ! ここで!! それを無視して、バーガーだけ食って帰るのはいかがなものか? 一人の記者として義務感にかられる。


こうなったらやるか……!

一杯……!!

頼んだのは、4種類を選んで飲み比べができるビアフライト(税込1400円)だ。すべてオススメでお願いした結果、運ばれてきたのは以下の4銘柄。


・バック トゥ ベーシックス:ザ ケルシュ
・アイリッシュ レッド
・307 IPA / シトラ
・フラゴン フィラーESB


ヒャッハぁぁぁぁぁあああ! ビールだビールだーーーーッ!! IPA(インディア・ペールエール)は苦味が強くてあまり好きじゃないのだが、今日一を叩き出したのは実は『307 IPA / シトラ』だった。な、なんやこれ! 香り華やかでめちゃウマ!! へ~、IPAにもいろいろあるんだなぁ。

・主役登場

と、そこへ。ついにやって来たバーガー界の異端児。カニでパティを挟んだ『クラブハウスサンド』さん、堂々の降臨である。アーリーレッド(玉ねぎ)、トマト、レタスにパティと、中身自体は普通のハンバーガーだがよく見ると……。


いやカニやん。

バンズの代わりにカニおるやん。この目で見るまでにわかに信じられなかったけど、マジでカニがパティを挟んでいるではないか。配役のエッジ効きすぎだろ、現代アートかよ。殻のまま丸ごと食べられるソフトシェルなので、そのままガブリといけますとは店員さんの談。でもこれ……。


カニやん。

絶対バンズのようには上手く食べられないだろ。てことで、フォークを駆使していただきます。ザクっと刺してバクッと口に運ぶと……驚くことにこれがウマい! まず、パティのギュッとした肉感がスゴイ。なんというか、ステーキとハンバーグの中間みたいなゴツゴツとした肉らしさがあるのだ。食べ応えある~!


でも下にもカニおるやん。

危なく存在を忘れそうになったが、やっぱどう考えてもおかしいだろこれ! しかし……試しにかぶりついてみると、たしかにカニもウマい。柔らかいしカニ味噌もしっかり入っている。カニ味噌ソースとチェダーチーズが混ざった日には、悔しいことにさらにウマいではないか!! 味といいボリュームといい、正直言って予想以上であった。

・食べる価値あり

バンズの代わりにカニでパティを挟んだカニバーガー。その正体は、決して悪ふざけではなく本気のグルメバーガーだった。もちろんビールとの相性の良さは言うまでもないだろう。ただし、フォークなしで最後までかぶりつける人ゼロ人説。たぶん途中からどうでもよくなるはずだから気を付けろ! でもウマいよ。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 東京エールワークス タップルーム
住所 東京都板橋区板橋1-8-4
時間 11:30〜14:30(ランチ)、17:30〜23:00(ディナー)、11:30〜23:00(土)、11:30〜22:00(日)
休日 月曜

参考リンク:東京エールワークス タップルーム
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
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▼ビールの種類が豊富だった。

▼義務感によるものである。

▼ポテト付きだ。

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