スーパーで手頃に手に入る「豆苗」。他の野菜と比べ、価格帯が安定していて量もある。しかも栄養価も高く、炒め物からスープまでどんな料理にも合わせやすい。最近では、定番の人気野菜の1つだ。

そんな「豆苗」なのだが、いま我が家では事件になっている。スーパーの「豆苗」を約1カ月育ててみた結果、凄まじい成長と共に異変が起きたのだ。これはどの家でも起きる可能性があるので、みなさんも知っておいて損はないだろう。

・事件のきっかけ

私は前々から「豆苗」が大好きで、よくスーパーで買っていた。そんなある日、友達からサボテンを貰ったことをきっかけに、家中の緑化にハマった。とにかく家に緑が欲しい。その時の私は、とにかく緑のある家にしたかった。

そこで身近な存在であった「豆苗」も緑化ができるのではないかと思い、それまで捨てていた根っこの部分を水につけ、育てていくことに決めた。ただ、事件は約1カ月前のこの決断から起きてしまう。

・事件の初期

まず「豆苗」は非常に生命力が強かった。旅行で3日間水を与えられない時も、「豆苗」は枯れることはなく、なんなら旅行前と比べて伸びている。「豆苗」がまるで生きているみたいで、私は愛おしく思っていた。

この頃から豆苗は水を吸う勢いがとても早くなってきて、水やりは1日に2〜3回。昼間はベランダに出して日光を与えた。そうすると、昼間の間で豆苗は目に見えて伸びる。それが私は嬉しくて、とても楽しかった。

・事件が発生

ところが「豆苗」を育て始めた約1カ月後から、おかしいことばかり起こった。家にコバエくらいの、小さな虫がでるようになったのだ。虫が嫌いなので、ゴミ等の衛生にはめちゃくちゃ気を使っている。今思えば、虫は妙に「豆苗」の近くに出没していた。

小さな虫くらいなら生活に支障はない。そう思っていたのだが、まもなくして家から異臭がするようになった。ゴミかとも思ったが、やはり衛生的にしていたし、ゴミを捨てても異臭は消えない。匂いが部屋についてしまったのかと、ファブリーズを散布しまくっても消えなかった。そして「豆苗」の方へ近づくと、その異臭が強くする。


原因はあきらかに「豆苗」と、認めざるをえなかった。


それからも「豆苗」は凄まじい成長を遂げ、見た目にも迫力を増していた。こうしたことから、私はようやくあることに気付いた。あくまで「豆苗」は野菜であり、育てていくものではない──と。

トマトでもナスでも、野菜は成長したら収穫をする。私は熟している野菜を、更に熟すような行為をしていた。そうして約1カ月育て続けた「豆苗」が、どうなったのかというと……


「豆苗」から「ツル」になっていた


・豆苗は観賞植物ではない

全ての茎が購入時より倍以上にも成長し、長すぎて上ではなく横へと伸び進んでしまった。全体的に同じ方向へ伸びており、正面から見るとすごく「豆苗」から威圧される。置いてある窓枠からはみ出している様は、もっと成長をしようという「豆苗」の生命力が感じられた。もう誰も野菜とは思わない見た目。

しかし匂いは、野菜特有の青臭さがある。虫が寄ってきたのも、恐らく匂いが原因だ。つまりは「豆苗」は、観賞植物ではない。野菜なのだ。家のインテリアとして使う植物とは全く違う。くれぐれも、「豆苗」は食べる目的で育てるようにしよう。かなり成長させたいのなら、家の中ではやめた方が良い。私は現在も、豆苗に悩まされながら生活をしている。

Report:mai
Photo:RocketNews24.

▼匂いさえしなければ……