2018年8月23日、「次にくる漫画大賞2018」が発表された。これは情報誌「ダ・ヴィンチ」とWeb漫画サービス「ニコニコ漫画」が2014年に創設したもので、コミックス部門とWebマンガ部門が設けられている。

今年、その大賞にノミネートされた作品のひとつ『王様ランキング』が、ネット上で話題だ。大賞こそ逃したものの、漫画配信サイトでの評価が非常に高く、読者の支持も熱い。これはまさに次に来る作品なのでは!?

・配信サイトにアクセス集中

作品は現在マンガハックニコニコ静画マンガボックスインディーズで公開されている。2018年8月27日20時現在、マンガハックはアクセスが集中しているようで、私が読もうとしたらエラーが表示されてしまったものの、他の2サイトでは閲覧が出来た。

・2017年1月から配信開始

配信サイトで、作者は「aaa」もしくは「goriemon」と名乗っているのだが、公式サイトを見ると「とかただ」という名前もあるらしい。どうやら作者自身のなかで、名前がいまだ定まっていないもよう。

この作者は2016年10月に脱サラして2017年1月から漫画を描き始め、同年4月よりマンガハックにて、『王様ランキング』の配信を開始したそうだ。現在までに60話以上が配信されており、「次にくる漫画大賞」の発表があった後に注目を集めた。そして8月26日夜頃から、さらに口コミで一気に話題に火が着いたらしい。

・物語のあらすじ

物語の主人公は、王族の長男でありながら超非力な「ボッジ王子」。この王子は言葉を話すことができず、短剣さえ持つことができないほどひ弱な少年だ。そんな王子が、「カゲ」という絶滅した暗殺集団の生き残りと出会ったことにより、前向きに生きていくようになる。


・純粋な興奮を感じさせてくれる

実際に読んでみると、次はどうなる? 次はどうなる? といった感じで一気に最新話まで進んでしまった。あえて誤解を恐れずに例えるなら、初期の『ONE PIECE(ワンピース)』を彷彿とさせるような、ワクワクとドキドキが詰まっている。

また、他のキャラも非常に人間らしい気持ちの移ろいがあり、読ませる力はとても高いように感じられる。ネットの声を見ると、純粋なボッジのキャラクターに目頭をあつくする読者も少なくない。

・さらに話題を呼びそう

この作品は先々、さらに注目を集めることになりそうだ。何より最新話以降、私自身物語がどうなっていくのか、気になって仕方がない。新しい漫画作品に出会いたいという人は、チェックしてみて欲しい。

参照元:次に来るマンガ大賞2018、作者サイト「とかただ」、Twitter @mangahack
執筆:佐藤英典