めでたい! マジでめでたい! 本当にめでたい!! なぜなら本日2018年8月8日は、「名探偵コナン」の公式スピンオフ『ゼロの日常』、そのコミックス第1巻の発売日なのだ! あなたはもうゲットしただろうか?

いま日本でもっとも女にモテる男・安室透さんの人気の秘密を探るため、知識ゼロで本作を読み始めたのが約3カ月前。それ以来、少年サンデーでの連載を追いながら、その感想を毎週記事にしてきた。叩かれるかと思いきや、意外にも好評で嬉しい限りだ。

今回はコミックスの発売を記念して、「名探偵コナン」を数年間見ていなかった私(あひるねこ)が、『ゼロの日常』を3カ月読み続けて分かったことをまとめてみようと思う!

・セクシーが過ぎる

それにしても、台風が関東に接近しているこのタイミングでコミックス発売とは、さすが安室さん。嵐を呼ぶ男である。そういえば、私が最初に安室さんから受けたイメージは、「そこはかとなく いやらしい雰囲気をまとった男」だった。今にして思えば、その直感は99.9%当たっていたと言っていいだろう。

今週で13話目を迎えた『ゼロティー』。その間、安室さんがセクシーじゃなかったことなど一度もなかった。試しに第1話を読み返したところ、冒頭の1コマ目からセクシーが過ぎてやや吹いたぞ。お前はハリウッドから来たのか? そのくせやけに爽やかなので、女性人気があるのも深く頷ける。

・意外とお茶目

その後、いきなり銃の手入れをしていたので「ファッ?」となったのはいい思い出である。また、第2話の人物紹介欄でトリプルフェイスであると全バレを食らったのもいい思い出だ。サンデーめ、あの時はやってくれたな。

まさか黒の組織の人だとは予想外だったが、険しい顔付きで見ていたフランベをちゃっかり家で試すという茶目っ気も忘れないあたり、女にモテるために生まれてきたであろうことはやはり間違いないだろう。そして、第3話には重要な要素が隠されている。

・強力なヒロインがいる

そう、風見である。今や私が記事を書く上でなくてはならない存在になった風見だが、原作においてどのようなキャラなのかはいまいち分からない。しかし、『ゼロの日常』に限ってならハッキリ言えるぞ。風見こそがヒロインであると……。

それを確信したのは第5話だった。しかし、第3話を読み返してみると、安室さんからアウトローなイケメンオーラがダダ漏れしているのと同様に、風見から溢れるメインヒロインオーラもすでにハンパではない。ていうか、三十路の男が上司の隣で必死に眠気を我慢した結果、最終的に寝るって何なんだよ! さすがのヒロイン力としか言いようがない。

・魅力の本質

以降、安室さんに慣れてきた私は、スーパーの鬼だの、ジム行くお金ないだの、事案発生だの、歩く健康キュレーションサイトだの、安室さんをいじりにいじってきた。イケメンで女にモテまくってるんだから、そのくらいやっても罰が当たらないだろうと。

しかし、第7話を改めて読み返すと、安室さん人気の本質のようなものが見えてくる気がする。7話の後半で描かれる安室さん、いや降谷零が抱えている孤独感、喪失感。それがもたらす陰や儚さこそが、安室さんの最大の魅力だと思うのだがどうだろう。少なくとも、男の私にはそのように映った。

さて、コミックスが発売されたことで、ようやく『ゼロの日常』を読めるという人も多いのではないか。そんな人には、ぜひこの連載も併せて読んでいただきたい! 「これは合ってるけどそれは違う!」など、自分なりにツッコミを入れながら楽しんでいただけると幸いだ。

執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.