「誇大広告」はあってはいけないことだ。とくに、製品の仕様や特性に関して、事実に反する誇張があってはならない。メーカーは広告に関して、細心の注意を払うべきだろう。

最近、神奈川県の自転車ブランド「Cocci Pedale」が当編集部に『お詫び』のメールを送ってきた。その内容は同社の誇大広告についてのものだ。それはイカン! という訳で中身を見てみると……桁違いにもほどがあるだろッ!

・オリジナルの車体

このメーカーは、ウェブ上でパーツごとに色を選び、オリジナルの車体を作り上げることができることを売りにしている。かなり細かくデザインを指定できるのが特徴だ。


では、一体何に対して「お詫び」しているのかというと……デザインの組み合わせ数に関して。その内容は以下の通りである。

・お詫びの内容

「弊社商品の広告表記において、誇大表現があったため報告してお詫び申し上げます。(中略)これまで『139,100,000,000,000,000,000,000通り』と表記していましたが、正しくは『10,454,176,021,485,000,000,000通り』でした。

– 誤:139,100,000,000,000,000,000,000(1391垓)通り
– 正:10,454,176,021,485,000,000,000(104垓5417京6021兆4850億)通り
」(Cocci Pedaleリリースより)


…………


…………


…………桁がデカすぎてワケがわかんねええーーーッ!!


平たくいうと、本来の組み合わせの数よりも1330パーセント多く数を表記してしまっていたとのことだ。この件について同社は……

「クリエイティブな組織を標榜しておきながら先例主義に陥り、既成事実へ疑問を持たずに踏襲してきてしまったことは、慚愧に堪えない失態です」


とコメントしている。

・ガッカリする人いる?

おそらく、この誤りについて「1391垓じゃなくて104垓だったのか……」と肩を落とす人はいないのではないだろうか。いずれにしても、途方もない数の組み合わせを実現できるのは間違いなさそうだ。オリジナリティの高い自転車が欲しいという人は、チェックしてみてはいかがだろうか。

参考リンク:Cocci Pedale
執筆:佐藤英典
イラスト:Rocketnews24