ピンポーン。ガチャ。「はい」「こんにちわー、NHKの者ですがー」「すいません、うちテレビないんですよ」的なやりとりをしたことがある人も多いと思う。要は、受信料払えや! ということなのだが、テレビも地デジチューナーもないなら払う必要はないし、払いたくもない。当然である。

だが、ワンセグ機能付きの携帯電話を持っている場合はどうなのか? 朝日新聞によると2018年6月21日、NHKと受信契約を結ぶ必要があるかが争われた訴訟の控訴審で、東京高裁は「受信契約を結ぶ必要がある」と判断。NHKが勝訴したということだ。マジかよ……。

・ワンセグ携帯でも受信料?

受信契約について、放送法は「受信設備を設置したら契約しなければならない」と定めているが、持ち運んで使う携帯電話が「設置」に該当するか? 今回の訴訟で争点になったのはそこであった。

弁護士ドットコムによると、一審の東京地裁は「設置」とは、受信機を管理・支配するという観念的・抽象的な概念であるとし、契約の締結義務があると判断したそうで、高裁もまたこれを支持したという。少々難しい話だが、要はワンセグ携帯を持ってるヤツは受信料払えや! ということだな。

・全戦全勝の NHK

過去にも同様の裁判は5件あり、高裁が義務ありと判決を下したのはこれが4件目。NHK、負けなしである。ただ、ワンセグ携帯を持っていても、まったく使っていないという人は多いように思う。その場合はどうなるのか? 気になるところだ。

・ネットの声

このニュースに怒りを感じているユーザーは多く、ネットには辛辣な意見が相次いでいる。その一部をご紹介しよう。

「日本のスマホ業界終わったああああああ!」
「使わんのに義務発生するとか意味わからん」
「これがまかり通るなら携帯ショップの在庫の数だけ受信料必要だろ」
「必要ないし欲しくもないのに付いてて支払い義務っていうのはちょっと」
「放送法強いなあ、無敵じゃないか」
「ワンセグ携帯にまでも受信料を強制するNHK、本当クソでしょ」
「iPhone 8でよかった」

近い将来、ワンセグ携帯を持っている人は問答無用で受信料を徴収される未来が来るのだろうか? ちょっと想像がつかないが、受信料が欲しいのなら、せめて皆が納得できるシステムを作って欲しいものである。

参照元:朝日新聞弁護士ドットコム
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.