突然だが、ホタテって目の数が80前後あり、多いものでは100個くらいあるらしいぞ。まるで妖怪の百々目鬼(どどめき)だな……。しかし、それほどたくさんの目を持っていながらハッキリとは見えていないとのこと。なんとも不憫(ふびん)である。そう言われると、どことなく哀愁が漂っているように見えるホタテだが、食べるとさすがのウマさだよな。

最近は魚肉を使ってホタテを再現した「ほぼホタテ」なんて商品もあるが、こちらもウマい。というか単体で食べたら、ホタテと間違うほどだ。また、エリンギも加工具合によってはホタテと見た目と味がよく似ているらしい。これらの違いは何ぞや、ということで食べ比べてみたぞ。

・見た目の差は歴然

用意したものは、正真正銘のホタテと、カネテツが販売している加工食品 “ほぼホタテ” 、そしてエリンギだ。エリンギはホタテと形をそろえるために輪切りにし、表面に切れ込みを入れてみた。さすがにエリンギはホタテの代わりにならんでしょう、と思いながらバター炒めを作る。

溶かしたバターにブツを入れ、炒めてコショウをかけるだけ。楽チンだ。ちなみに全部一緒に炒めたので、それぞれにそれぞれの香りがついていることをご了承いただきたい。見た目の違いはどれがどれだかハッキリとわかるが、果てさて、その味は如何に……!? 

・エリンギ最強

なんともビールが進みそうではあるが、さておき実食だ。結論から言うと、味の違いはそれぞれありながら、冗談抜きに比べなければ本物のホタテがどれであるか迷うレベル。そして意外にも味がしっかりと濃く、ホタテらしさを感じたものはエリンギだった。

同じフライパンで炒めたからというのもあるかもだが、噛みしめた際のキュッとした食感、そして旨味が凝縮した感じがホタテにクリソツ! エリンギ最強かよ。その後に本物のホタテを食べると「アッサリしてるな。これは本当にホタテかな」と思ってしまうほどだった。

もちろん “ほぼホタテ” もその名の通り、ほとんどホタテだったのだが、口に入れた瞬間にホロリと全体がほどけた。ホタテと言い切るにはもう一歩の食感だ。とはいえ、どちらもホタテに似ていて美味しいことには違いない。あとはどれを食べるか財布と相談だ。

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼ホタテとほぼホタテとエリンギを比較

▼エリンギは輪切りにして切り目を入れる

▼バター焼きにしてみた

▼完成~

▼見た目に違いはあれど

▼エリンギのホタテっぽさに驚き

▼ビールが合いまくるぞ! 

▼週に一度は必ず我が家の食卓に上がる「ほぼホタテ」もウマし