世界屈指の治安の良さを誇る日本において “修羅の国” と称される地域がある。そう、福岡県北九州市だ。ネット上では「拳銃押収数全国1位」「発砲事件数全国1位」なんて噂が後を絶たない、イメージ的には超デンジャーなエリアである。だがしかし……。

2018年1月4日に発表された『2018年版 住みたい田舎ベストランキング』で、なんと北九州市が「大きなまち総合部門」と「シニア世代部門」の2部門で全国第1位を獲得したというのだ。マジかよ……! みんな人生にどんだけスリル求めてるんだよォォォオオオオ!!

・2部門で1位

宝島社が発行する「田舎暮らしの本」(2018年2月号)において発表された『2018年版住みたい田舎ベストランキング』。その中で北九州市は「総合部門」と「シニア世代部門」の2部門で全国第1位を獲得したという。

「人口10万人以上の大きなまち」という縛りはあるものの、堂々の第1位は素直に立派な結果である。先述の通り、ネットを中心に “修羅の国” と呼ばれる北九州市だけに、この結果に驚く人も多いハズだ。

ただ、2年後に65歳以上の人口がピークを迎える北九州市は、若者・子育て世代だけでなくシニア世代の移住も積極的にサポートしているらしい。今回の結果は、その努力が評価されたのだろう。

・市の人に話を聞いてみた

それでも “修羅の国” に住みたいとは……! しかも全国1位とは……!! ぶっちゃけ選んだ人の気持ちがわからなかったので、北九州市に連絡し「実際は修羅の国じゃないんですか?」と聞いてみることにした。


──今回、2部門で1位を獲得されたとのことですが、どう捉えているのでしょうか?

「はい、移住に対しての様々な取り組み、サポートを評価していただいたものと考えています」

──正直、“修羅の国” と呼ばれる北九州市が1位とは意外でした。

「実際に住んでいるとそんなことはありませんよ(笑)。移住希望者にはUターンの方も多く、住みやすい街だと評価していただいているのではないでしょうか」

──なるほど。

「修羅の国といった声があることは存じています。ただ、お試しで1週間なり1カ月住んでいただくと、そんなことは無かったと満足していただける方が多いです」

──ふむふむ。

「物価も安く、おいしいものも多いので、移住を検討されている方はぜひ北九州市もご検討いただけたらと思います」


というわけで、市の担当者に言わせると、実際の北九州市は “修羅の国” ではなく「移住に適した住みやすい街」とのことだった。近い将来、北九州市は修羅の国ではなく「住みたい街」として全国に知られるのかもしれない。

参照元:PR TIMES
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

2017年版、北九州市成人式の様子はこちら。2018年版も乞うご期待だ。