あ……ありのままに今起こった事を話すぜ! 先日、ある場所で「寿司のフライ」を見つけたんだ。寿司を油で揚げてるんだぜ? ありえねえだろう? 魔改造もいいところだ。だが……だがしかし! それが、悔しいことにウマかったんだよ!

で、場所はどこだと思う? アメリカだと思った? いや、日本。富山県にある高速のSAなんだ……。

・寿司をカラっと揚げた『ます寿司フライ』

思わず「マジかよ!?」と声にしてしまった『ます寿司フライ』を見つけたのは、富山県に位置する「有磯海(ありそうみ)SA」の上り方面だ。ここでは様々な富山名物を楽しむことができる。もちろん「ます寿司」もだ。

ます寿司とは、サクラマスを使った押し寿司だ。丸い形が特徴的で駅弁でも売られているので、見たことがある人も多いだろう。そんな富山を代表するグルメが、大胆にも揚げられていた。『ます寿司フライ(300円)』として。

・油×酢飯が気持ち悪そう → むしろイイ!

「海の幸が台無しや……寿司のフライやなんて、喜ぶのアメリカ人ぐらいでしょ」
「油と酢飯というのが、どうも気色悪いわぁ」

……と、思っていた過去の私を笑ってやりたい。好奇心に負けて食べてみたところ、その組み合わせ、むしろ好(ハオ)! 予想以上にマッチしていたのだ!!

ジューシィなサクサク衣の下からは、あっさり淡白な魚の身、コメの甘味がそれをフンワリと包み込む。そして、キリっとしたほどよい酸味が口の中を爽やかに! 揚げものなのにしつこさがない。これ美味しいやん!! イケるやん! でも待って、これ知っている味に近い気がする……。

・フィレオフィッシュみたいな味

そう、フィレオフィッシュの味に激似なのだ! マスの身はピンク色をしているものの、分類としては白身魚。フィレオフィッシュも白身魚だ。パンとコメの甘味が似ているのも何となく理解できる。

そして注目すべきは……「酢の味」! あの酸味がタルタルソースに近しい!! いや、タルタルよりは少し柔らかいかな。いずれにしても「味の方向性」が同じことに変わりはない。

・考えた人は天才

まさかの発見であった。話題先行型かと思った寿司フライに、こんな奥深い秘密が隠されていたとは! ……考えた人天才じゃね? 有磯海SAに立ち寄ることがあれば、ビビらずに一度試してみてほしい。意外とイケるから!!

日本には数えきれないほどの寿司の種類がある。きっと他にも油と相性がいいヤツがいるはずだ。近々「フライにしてウマイ寿司選手権」を開催したい。寿司にとてつもない可能性を感じたのだった。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 有磯海SA(上り)テイクアウトコーナー
住所 富山県滑川市栗山字松ヶ窪2913-10
時間 7:00~21:00

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.
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▼有磯海SA(上り)の……

▼ます寿司フライ! のぼりが立っているのですぐにわかる

▼話題先行、味は2の次……じゃないぞ! 結構イケる!!

▼もちろん普通のます寿司も売ってるよ! 食べ比べをしてもイイかもしれない

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日本、〒936-0803 富山県滑川市栗山字松ヶ窪2913−10