全国に20存在する政令指定都市のひとつ、神奈川県川崎市。都心へのアクセスも良く、人口は150万人を超える日本屈指の “ビッグ市” である。そんな川崎市の「まちづくり局計画部」が、ちょっとした波紋を巻き起こしている。

2017年10月3日、川崎市まちづくり局計画部が「ボードゲームを活用した景観まちづくりの取り組み」の一環として、無償 & 交通費も自己負担で検討メンバーを募集しているのだ。この件に対し、ボードゲームクリエイターたちを中心に批判的な声が相次いでいる。

・取り組み自体は素晴らしい

川崎市のホームページによれば「景観まちづくり×オリジナルボードゲーム」は全国でも初めての試みだという。大人から子どもまで楽しくプレイでき、ボードゲームを通して今よりも川崎の街を好きになる、そんなゲームの制作を目指しているらしい。

その取り組み自体は大変素晴らしいが、波紋を呼んでいるのは検討メンバーの報酬が、


無償 & 交通費も自己負担


……だということ。スケジュールを見ると5日間に渡り、計17時間拘束される予定だから、簡単に言えば「17時間タダ働き」かつ「5回分の往復交通費が自腹」となる。また、完成したボードゲームは市内のこども文化センターなどへ配布し、販売は考えていないそうだ。

・ネットの声

「ボードゲーム制作ってずいぶん安く見られてるんだな」
「自治体が先導しているのがまた悲しいですね」
「川崎市民であることが恥ずかしくなる」
「これは体のいい搾取だろ」
「要はボランティア募集で美味しいとこ取りしたいわけね」
「いや、形が残るんだから、無償でもやりたい奴はいるだろ。特に川崎に思い入れがあれば」
「無駄に燃えすぎ。プロに依頼して無報酬でお願いって言うのと、無報酬だけどやりたい方来ませんかは全然別だぞ」
「もちろん川崎市の職員も無償でやるんだよな?」

川崎市に対し厳しい声は多いものの、少数だが理解を示す意見も見受けられる。また、特にプロに限って募集していないところや営利目的ではないところも、炎上にまでは至っていない理由のようだ。一言で片づけるのは難しい事案だが、あなたはこの件に対しどう思うだろうか?

参照元:Twitter@KWSK_Townscape川崎市「ボードゲームを活用した景観まちづくりの取り組み」
執筆:P.K.サンジュン

▼こちらが募集のツイートだ。