2017年9月に発覚した、博多高校の暴行問題。男子生徒が新任男性教師に暴行を加える様子をおさめた動画がTwitter上で拡散し、博多高校の対応が注目されていた。

男子生徒は傷害の容疑で逮捕されたが、博多高校が校長名義で発表した謝罪文が「ズレまくってる」「全くわかってない」などと、さらなる炎上を巻き起こしている。

・謝罪文が炎上

「お詫び」と題されて発表された今回の謝罪文。サブタイトルは「生徒による問題行動と今後の対応について」である。全文については博多高校のホームページを参照いただきたいが、ネット上で総ツッコミを受けているのが以下の箇所だ。


「本校では、これまでも道徳教育を推進し、暴力はあってはならないことであると教育してまいりました。また、SNSの利用につきましても、その危険性を指導してまいりました

(中略)

本件を真摯に受け止め、今後は、改めてITモラルを持たせる教育、生徒の心が健全に育つよう教育の充実を図り、また教員の連携やフォローアップ等、教員を育てる体制等、学校組織をしっかり作ってまいります」


この文章を見る限り「この件は暴力と同じくらいSNSがマズかった」と学校が判断していると誤解されかねない。使いようによってSNSが危険なツールになり得ることは百も承知だが、今回の件に関してはむしろSNSが有意義に活用されたのではなかろうか?

・ネットの声

「ズレまくってる」
「まるでTwitterが悪いみたいな言い方だな」
「SNSに投稿した生徒も悪いと思ってんの?」
「ここで “SNSの危険性” を持ってくるとはボンクラすぎる」
「今回のTwitterは正義だろ」
「閉じた不正義をオープンにしたってだけでSNS有能」
「この件に関してITモラルは一切関係なくね?」
「校長は高齢だろうからこんなもんだろ。若い先生が手直ししてあげればいいのに」

ネットの声にあるように、この件はITモラルと一切の関係がなく「暴行問題」と「それを隠ぺいしていた学校の体質」さらに「笑って見ていた周囲の生徒たちのモラル」が問題だと思うのは記者だけだろうか? 

生徒たちがいち早く普段の生活に戻るためにも、学校側は問題の本質をしっかりと捉えるべきだろう。この謝罪文に対し、あなたはどう思うだろうか?

参照元:学校法人博多学園 博多高等学校「お詫び」(PDF)
執筆:P.K.サンジュン
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