【ガチ検証】海水浴場には小銭がいくら落ちているのか? 金属探知機を使って調査してみたらこうだった(2ページ目)
根気よく根気よく、ひたすら砂の上を金属探知機でなぞる作業。地道ではあるが、すぐそこにお宝が眠っていると思えば苦にならない。体感的には3分に1回ほどの確率で金属探知機が反応したが、出て来たのは鉄クズの他、
ペグ
ライター
ヤクルトのフタ
電池
……などなど、いずれもゴミばかりであった。特に鉄クズは頻繁に出土し、普段は気にもならない分「こんなに鉄クズって落ちてるのかよ……」と、何の役にも立たない知識を得た次第だ。
このままだとヤバい……。そう考えた我々は、海の家の跡地に場所を移し再挑戦! どこからともなく現れた、ギンギンに日焼けした60代くらいのおじさんに「ここはシャワーがあったところだよ~」「この辺はキッチンだね~」などと情報をもらいながら、発掘作業を続けた。そしてついに……!
とんでもない勢いで金属探知機が「ピーーーー!!」と鳴り響いた! ついに念願の小銭ゲットなるか!?
大きい鉄クズやった──。
チックショォォォオオオオオ! 鉄クズゥゥゥゥウウウウウウ!! 海にいないで工場に帰れェェェェエエエエエエエエエエッッッッッ!!
……そんな我々の元に、またも真っ黒に日焼けした60代らしきおじさん(先ほどの人とは別人)が現れこう言って去って行った。
「お金探してるの? ダメだよ、今は海の家もカードで払うもん。みんなスイカって言うの? 携帯使ってお金払ってるもの。10年前ならいっぱい見つかっただろうけどなぁ。昔は5人組くらいの集団が金属探知機で小銭を拾ってたけど、今は全然ダメだぁ」
こうして約2時間に渡るガチ検証は幕を閉じた。ゲットしたのは大量のゴミクズ……かと思いきや、駐車場に向かう最中に奇跡は起きたのだ!!
「あ、あれ」
「うん? ……おおおおお!?」
落ちてた。
10円玉落ちてた。
昭和56年の10円玉が普通に落ちてた。
銅の性質からか、青っぽく錆びていた10円玉……。その姿はまるで、
「2時間もよく頑張りなすったなぁ。ワシでよければ持っていくとよいじゃろ」
……と語りかけてくる仙人のような雰囲気であった。
もちろん10円玉はありがたくいただく……ことはなく、ちゃんと近所の交番に届けたことは記述しておこう。2時間も必死に小銭を探したが、結局発見できたのはラッキーパンチ的な10円のみ、「時給は5円」ということになった。
おじさんの言う通り、最近の海はお金が落ちていないのだろうか? それとも我々が検証する直前に大規模な金属探知機作戦があったのか? 真実を知る術はないが、今回判明したたった一つの事実は「海には鉄クズがメッチャ落ちている」ということであった。無念。
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.
▼結局、金属探知機で発見できたのはゴミばかりであった。
▼涙なくして見られない動画はこちらから。
▼もう1回くらいリベンジしたい。