食べものにおいて重要なのはモチロン味だが、視覚的な部分もとっても大事! 今回は、味はもちろん、見て楽しめるジェラートのお店「ジェラテリア バンビーナ」を紹介する。なんとバラの形をしている “フラワージェラート” で、しかも自分好みの味を組み合わせて作ってもらえるのだ。

こちらのジェラートは、SNS映えを意識して作られたものかと思いきや、どうやらそうではないらしい。「どうしてもバラの形を表現したい」というお店の人の思いから、約30年前に生まれた商品とのこと。実際に記者も食べてみて、歴史ある味をかみしめて来たぞ。

・30年前から存在するフラワージェラート

お店があるのは、奈良県の大和郡山市。金魚の街として有名なところだ。昔から同じ場所で店を構えているらしく、フラワージェラートもオープン当初からあるとのこと。今のようにSNSもなく、当時はフラワージェラートの存在をナカナカ知ってもらえなかったようだ。約30年を経て今まさに、時代が追いついたんだな……。

そんなことを思いながら、フラワージェラート(税込430円)を注文。用意されているジェラートの中から、好きな味を3つ選ぶと、その味で花の形を作ってくれる。記者が選んだのは巨峰とレモンと抹茶だ。ちなみに、抹茶は花びらを囲む葉のような見た目になるのでオススメだ。

・可愛くて食べるのがもったいない

目の前でお店の人が作ってくれるので、過程を見ることができるのも楽しい。記者が見た限りでは、まずはコーンの上にジェラートを山型にして乗せる。次にジェラートをすくうための平たいスクープにジェラートを薄くのばして乗せ、花びらの形を作り、山型ジェラートの周りにつけていくようだった。

ていねいに、しかも手際よくバラの花びらを作っていく様子に圧倒されること請け合いだ! ものの数分で出来上がるフラワージェラートは、食べるのがもったいなくなるほどの可愛さ。「このまま持って帰りたい……」と思いつつ、残念ながら溶けてしまうのでそうもいかない。

・組み合わせが自由自在

観念して口に入れると、さっぱりとしたフルーツの香りが口いっぱいに広がり、幸せな気分になる。しかも3種類の味がちょうど良い具合に交じり合って、最後まで違った味を楽しむことができるのだ。これはいろいろな組み合わせを試してみたくなるぞ。季節によって種類にも変動があるようだ。

自分好みの味と見た目を作り上げることができるなんて、さながら気分は光源氏。通い詰めて、何通りものフラワージェラートを試してみたくなること間違いなしだ。お店の近くには、金魚がすいすい泳ぐ電話ボックスなどもあり、観光がてら訪れてみるのも良いかもしれない。

・今回ご紹介した店舗の詳細データ

店名 ジェラテリア バンビーナ
住所 奈良県大和郡山市柳5−3−3
時間 12:00〜18:00
定休日 木・日曜、それ以外に不定休有

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼30年続くジェラテリア バンビーナ

▼好きな味を3つ選んで花の形を作ってもらおう

▼巨峰、レモン、抹茶を選んだ記者のジェラートの完成形

▼食べ進めるごとに色んな味を楽しめる

▼フラワー型ではないジェラートもあるよ

▼持ち帰りもある

日本、〒639-1134 奈良県大和郡山市柳5丁目3