人はあまりに恐ろしい目に遭うと、ショック死することがある。2008年に海外では、銀行強盗が家に逃げ込んできた恐怖から、79歳の女性が心臓発作を起こして亡くなっている。犯人は「乱暴するつもりはない」と宣言し、指一本触れなかったというが、女性は死に至るほどの激しい恐怖を感じたようだ。

動物だって、恐怖で命を落とすもよう。この度も、サルが恐ろしさのあまりショック死を起こしたとインドメディアが伝えている。なんでもトラが恐ろしくて、12匹のサルが一斉に心臓発作を起こしたというのだ……。

・12匹のサルの死体が発見される

2017年9月11日、インド・ラキムプルに位置するモハマディ森林地帯で、死んでいる12匹のサルが発見された。死体に外傷はなかったため、当初、担当の野生保護官らは、地元の農家がサルに毒を与えたと考えていたそう。

しかし、モハンマド・ファールク氏など、複数の獣医師で死体解剖を行ったところ、体内から毒は発見されず。その代わり、全てのサルの心臓に血栓ができていることが判明したのだ。

・トラに吠えられてショック死?

サルの死体が発見されたのはトラの縄張り内で、付近に大人のトラが作ったと見られる痕も残されていた。

このことからS・N・ヤダブ野生保護官は『Times of India』に対して、「最近、この近辺で人間がトラに殺害されました。サルたちは、このトラに吠えられて、怖がって死んだ可能性があります」と語っているのだ。

・専門家「そんなことでサルは死なない」

だが、野生生物を専門とするブリジェンドラ・シン獣医師は、「サルは野生生物です。そんなことで死んでしまうなら、生息個体数も簡単に変わってしまいます」と、サルのショック死説に疑問を投げかける。

また、「とても繊細であるブラックバックというウシ科の動物は、ショック死することもあります。しかしブラックバックでさえ、トラに吠えられただけでは死にません」とも、何らかの感染症の可能性もあると指摘している。

これまでにも、恐ろしさのあまり動物がショック死を起こす事態は度々起こっている。例えば2011年には、ニューヨークの街中を散歩していたチワワが、2匹の犬に襲われた恐怖でショック死を起こしたと報じられている。

参照元:Times of IndiaNY Daily NewsNew York Post(英語)
執筆:小千谷サチ
Photo:RocketNews24.