日本を代表する長寿番組といえば、『徹子の部屋』である。1976年の放送開始から42年、登場ゲスト1万人以上、ギネス認定されるモンスタートーク番組だ。司会者の黒柳徹子さんは、「ムチャぶりの女王」と呼ばれ、その奔放な話しぶりが人気の一因である。

さて、そんな徹子さんがもし自分と対話できたら、どうなるのだろうか? あり得ない状況だが、なんとそれが現実になってしまった! 徹子さんソックリのアンドロイドが開発され、「2人の徹子」によるトークが実現したのだ。映像を見ると……カオス! カオスすぎる!! さすがの徹子さんもドン引きしてるじゃないかッ!!

・最新の技術を駆使したアンドロイド

「TOTTO(トット)」と名付けられたそのアンドロイドは、3Dカメラで徹子さんの全身をスキャンして再現されたという。そのためか、見た目からして本人ソックリだ。

また、TOTTOの声は過去42年分の『徹子の部屋』の会話データを元に作成されたほか、最新の技術を駆使した自律会話機能を搭載。つまり、見た目も声もこれ以上ないくらいに “精巧な徹子” が誕生したのである。

ちなみに、監修したのはアンドロイドの研究の第一人者、石黒浩教授だ。

・自然に会話ができるけど……

そんなTOTTO、すでにホンモノの徹子さんと対面が実現しており、テレビ朝日のあの徹子の部屋セットで、2人が会話をしているぞ。その様子を収めた動画「トットの部屋 第1回 ゲスト 黒柳徹子さん【totto】」を見てまず驚くのは、TOTTOのなめらかな話しぶりだろう。

音声が合成なので、声のトーンに人工的なものを感じるものの、話している内容はかなり自然。膨大なデータを活用しているだけあって、徹子さんの言いそうなことを、次から次へと口にしているのだ

・ムチャぶり VS ムチャぶり

だが! ムチャぶりの女王とムチャぶりの女王である。2人(?)が会話をした結果は……想像通りカオス!! 思った以上にTOTTOがおしゃべりで、一方的に会話を進める始末。これには、さすがの徹子さんもドン引きしている。

それにしても、一体なぜ、徹子さんをアンドロイド化するプロジェクトが始まったのか? まさか、徹子さんのムチャぶりを未来にも残そうとしているのか? いずれにしても、TOTTOの今後の活躍が気になるところだ……。

参照元:トットの夢プロジェクト徹子の部屋YouTube産経ニュース
執筆:佐藤英典