吉野家などはよく「安い・ウマい・早い」と表現されるが、基本的に外食をする場合はこれらを求めている人が多いように思う。特にお昼時は、このどれもが欠けてもダメだろう。ただ、ことカレーに関しては、あと1つ要素が欲しいところだ。そう、「辛い」である。

これらを全部満たしているカレー屋はないかと探していると、東京・田町に勤めるリーマンからあるお店を激プッシュされた。地元のリーマンのオススメなら信用できるな。というわけで実際に行ってみたところ、マジで「安い・ウマい・早い・辛い」の超優良店だったのだ! いいぞォ~ここ。

・サラリーマンの街・田町

お昼時の田町駅を降りると、スーツ姿のリーマンたちが群れをなして歩いている。いや大量大量。それだけに、この辺りはランチ激戦区であることは間違いない。田町をホームとする知人リーマンによると、彼が週2~3回は行くというコスパ最高のカレー屋が、ここ田町にあるのだという。

・小さな大人気店

駅から徒歩で5分ほど。ビルを通り抜ける通路の途中というか、なかなか分かりづらい場所にあるのがお目当てのカレー屋「ホーカーズ」だ。年季が入った小さなお店で、時間によっては外まで人が並んでいることもあるらしい。店内は女性も多いが、思った通りリーマンだらけ。うむ、いい客層である。

・「2種盛り」が有能

先に注文して料金を支払い、座っていると料理が運ばれるシステムだ。さて、こちらはカレーが3種類ある。ざっと書くと、タイカレー・インドカレー・欧風カレーの3つ。もちろん単品でも頼めるのだが、その中から2つを選べる「2種盛り」が断然オススメ。というか激アツなのだ!

せっかくなら違うカレーも食べたいもんな。そこで私(あひるねこ)は、タイの「赤いカリー」とインドの「チキンカリー」をチョイス。もちろんライスが付いて、これで税込650円って安くね!? いや待て、それはカレーを食べてから判断しようではないか。そして、何気に提供スピードも早い。

・安いのに超本格派

タイカレーの「赤いカリー」は、ココナッツ風味のマイルドな口当たりでいきなりウマし! この値段でここまで本格的な味とは驚きである。食べた瞬間、多くの人が「ホーカーズ」がガチのカレー屋であることを確信できるはずだ。

ただ、私がよりオススメしたいのが「チキンカリー」なんだよ。一口食べると……辛っ! うわ、めっちゃ辛っ!! なのにウマい! 何なのだこれは……。実は最初は「赤いカリー」の方がウマいと思っていたのに、途中からスパイスの効きまくったこの「チキンカリー」のウマ辛さにジワジワと魅了されてしまったのだ。実にやりおる。

・唯一の苦言

先述の知人リーマンは、最近ではこの「チキンカリー」のために来店しているらしい。なんでも、食べないと禁断症状が出るのだとか。そのくらい中毒性のあるカレーなのである。が! これだけは言わせてくれ。「赤いカリー」と「チキンカリー」よ、おまえら名前とルックスが合ってないんだよ!!

初めてこの2種盛りを頼んだ場合、絶対に混乱するはずだから書いておく。つまり、2つの中で辛くて色も赤い方が「チキンカリー」なのだ。え? そっちが「赤いカリー」じゃなくて? そう、なぜか赤くない方が「赤いカリー」で、より赤い方が「チキンカリー」いう名前なのである。なんでやねん! ややこしすぎるだろ!!

・通わざるを得ない

この謎の初見殺しシステムについて、あえて書かせてもらったのは、それ以外に悪い点が見当たらないからだ。控えめに言って完全無欠。「安い・ウマい・早い・辛い」を極めた、超グッジョブなカレー屋なのである。あのリーマンの気持ちが私にもわかった。たしかに近所にあったら週2~3で通うわ、これは。

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 ホーカーズ
住所 東京都港区芝浦3-14-19 大成企業ビル1F
時間 11:30~14:00(月~金)、18:00~21:30(火~木)
休日 土日祝

参考リンク:ホーカーズ
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼こっちが「赤いカリー」で、

▼こっちが「チキンカリー」だぞ

▼ややこしいが、「チキンカリー」のウマさはガチ

▼レアメニューの「カレー炒飯(単品だと税込650円で、写真はサラダとデザートのセット)」

▼ランチだと1日15~20食しかないとのこと

▼福神漬けと共に

▼すべてのメニューは160円プラスでサラダとデザートがセットになる

▼近所にあったら通いたい

日本、〒105-0023 東京都港区芝浦3丁目14−19