たとえ近場でも、旅をするといつもと違う景色が見えるものだ。記者も先日、少し足を延ばして奈良県の天川という村に行ってみた。車で出かけたので運転につかれたこともあり、飲みものでも買おうと店を探していたところ、見慣れたマークのコンビニを発見したのだが……

「???」。遠目にはローソンのように見えたソレは、近づいてみると何かが違う。ローソンのトレードマークと言えば、青と白の色を基調にした牛乳瓶。しかしながら、記者が目にしたものはカラーリングこそ同じであれ、ヤカンが描かれている。店名は『モリクラフラフラ』。かつては『モーソン』という名だったらしい。

・ジモティは『MORIQLO』で衣類調達か

ナンじゃこりゃと思いつつ、なにはさておき利用してみないことには始まらない。さっそく中に入ってみると、よくある小型店舗と大差ない。しかし、ある1点においてのみ、ほかの店とは圧倒的な違いがある。それは洋服を販売しているスペース。なにも服を売っていることが珍しいのではない。

問題はその服の脇に掲げられた小さな看板。そこには『MORIQLO(モリクロ)』と書かれていたのだ。同村では有名なブランドなのだろうか。心なしか某衣料品ブランドのロゴとクリソツな気がしたが、きっと記者の気のせいだろう。レジ横にはモリクロステッカー(税込200円)も置いてあったので迷わず購入した次第である。

・モーソンから紆余曲折を経てモリクラフラフラへ

冒頭に書いたように、現在同店は「モリクラフラフラ」という名で運営している。創業は昭和30年にさかのぼるそうだ。豆腐屋としてスタートを切った後、食料品や日用品、雑貨や酒類販売の小売店という形になったとのこと。

一時期、モーソンという名で経営していたようだが、ナニかと問題があったのだろう。今は店名を変更して商いを続けている。

・24時間営業ではない

目を凝らして店外に立つ看板を見ると、確かに貼り変えたような跡が確認できる。お店の歴史が感じられというものだ。ちなみに地元の人に聞いたところ、同店で売られている “あまご” がオススメとのこと。なるほど、ピチピチとした魚が水槽で泳いでいた。釣り用のおとりも置いてあるようなので、釣り人にも重宝しそうだ。

そんな見どころたくさんなモリクラフラフラ。天川村に足を運んだ際は、立ち寄ってみてはいかがだろうか。ちなみに24時間営業ではないのでご注意あれ。

・今回ご紹介した場所の詳細データ

場所名 森田商店 モリクラフラフラ
住所 奈良県吉野郡天川村大字川合49−3
定休日 不定休

Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.

▼左が「モリクラフラフラ」右が「ローソン」

▼店内では地元の名産品も販売

▼モリクロステッカーも販売中

▼美味しそうなあまごもいるよ

▼森田商店が経営しているのでモリクラフラフラという名なのだろう

▼顔出しパネルもありました

日本、〒638-0301 奈良県吉野郡天川村川合49−3