寿司の中で重要なポジションを占めるシャリ。なんたって寿司全体の70%くらいはシャリなのだから当然だ。しかし、ここ最近、ネタだけを食べてシャリを残す人がいるという。寿司からシャリ抜いたらただの刺身やないか

そんな世の風潮を受けてかどうかはわからないが、なんと「くら寿司」がシャリやラーメンの麺をカットしたメニューを発表した。2017年8月31日からメニューに加わっているこの「糖質オフシリーズ」。さっそく食べてみたところ……麺なしラーメンはアリ! 超あり!!

・ラインナップ

糖質オフシリーズのラインナップは大きく分けて3種類。シャリが半分カットされた「シャリプチ(びんちょう、サーモン)」、シャリが野菜の「シャリ野菜(えび、ビントロ、手巻きまぐろ、手巻きえびマヨ)」、そして麺の代わりに野菜がたっぷり入った「らーめん麺抜き(坦々麺、醤油、とんこつ醤油、濃厚味噌)」である。

なお、価格は糖質オフしていない通常メニューと同じだ。私(中澤)は、特に健康志向ではないため、「シャリ食べる派」の人が注文する価値があるかどうかの意見を述べたい。

・シャリプチシリーズ

まず、最初に食べてみたのは、シャリプチシリーズ。正直に言うと、シャリが少ないとしか感じなかった。これは糖質を気にする人のためのメニューという感じである。

・シャリ野菜シリーズ

次に、シャリの代わりに大根の酢漬けが握られているシャリ野菜シリーズ。大根とシャリの食感のイメージが結びつかず不安だったのだが、食べてみると、刺身をツマと一緒に食べているようなものであることに気づいた。

その爽やかな後味は、海鮮サラダのような感覚で注文できるため、糖質カット関係なく需要はありそうである。個人的には、中盤戦に生きるメニューだ。

・らーめん麺抜きシリーズ

最後に、「らーめん麺抜き」である。名実ともにラーメンの主役である麺を抜いてしまったこのメニュー。これははたして、発想の転換かただの暴挙か? 食べてみたところ……

アリだ! 麺の代わりとなる野菜もキャベツやもやし、にんじんなど色々入っていてボリュームもちゃんとある。さらに、麺がなくなった分、野暮ったさがなくなっているような気がする。

寿司屋において、どうしても飛び道具的ポジションとなっているラーメンだが、これなら寿司との食べ合わせも良さそうだ。「回転寿司のラーメンはちょっと安っぽくて嫌」という人にも、みそ汁など汁物のパワーアップバージョン的な感覚で受け入れられるのではないだろうか。

・まとめ

まとめると、麺なしラーメンは、麺を抜いたことによりオリジナリティーが確立されているような気がした。ただし、このメニューが健康志向から開発されていることを考えると、ラーメンの汁を飲みほすことが健康に良いのかどうかは謎である。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.

▼ウマイけど本末転倒な気もする