食べ物で「チャンポン」といえば、真っ先に思い出すのはいわゆる「長崎ちゃんぽん」だろう。中華麺×濃厚スープ、そこにたっぷりの野菜と肉をのせたアレだ。地域によって具材に違いはあるかもしれないが、チャンポンとはそういうものだと思っていた。

だがしかし! 富山県でチャンポンを頼んだら、その発想が斜め上すぎ! 見たこともない料理が出てきたのだ。1杯のどんぶりに、うどんと蕎麦が一緒に入っていた。

・富山で食べた「チャンポン」

そんな「チャンポン」に出会ったのは、富山市と石川県金沢市の間にある「高岡駅」の駅ビル内にある蕎麦屋『今庄』だ。蕎麦とうどんのハーフ&ハーフ=チャンポン。たしかに「チャンポン」とは「異なるものを混ぜたもの」の意だ。あっている。決して間違いではない。

・食べてみた → イケるやん!

どんぶりに、そそがれた黄金色のつゆ。そのなかに、うどんと蕎麦が “あしゅら男爵”のようにドカっと入っている。これが「チャンポン」だ。せっかくなので、ド真ん中に箸を入れ、うどんと蕎麦を一緒に食べてみると……

……イケるやん! 美味しいやん! 2種類の麺を一緒に食べることで想像しなかった相乗効果が生まれていたのだ!!

バラバラの味わいになるかと思いきや、全くそうではなかった。たとえば、うどんを多めにとると、シンプルなうどんの中から蕎麦の香りが立ち風味が増す。逆に、蕎麦を多めにとると、噛み応えのある蕎麦から、うどんの甘味がチラチラ顏を出してホッとする。麺同士なのに、一方が主食に、一方がおかずになるような不思議な味わいなのである。

またつゆがイイ。関西のうどんにしては少し濃く、関東の蕎麦にしては薄い絶妙な濃度。もし一方に偏っていたら、うどんと蕎麦、どちらかの味が浮いていたに違いない。まさに両者のイイトコ取り。これが中部地方のチカラなのか!

・知っている食材で、新しい味わい

このチャンポンは誰もが知っている食材で、新しい味わいを生み出した一品と言えるだろう。 “かけ” で1杯300円。ほかにも、天ぷらチャンポンやにしんチャンポンなどバリエーションも豊富だ。

なおこちらのメニューは『今庄』オリジナルとのこと。富山全域で「チャンポン=うどん+蕎麦」というわけではないので注意が必要だ。食べてみたい人は高岡駅へGO、である!

・今回ご紹介したお店の詳細データ

店名 うどんそば『今庄』
住所 富山県高岡市下関町6-1クルン高岡2F
時間 7:00~20:30

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼JR高岡駅、駅直結のビル「クルン高岡」のなかに

▼『今庄』はある!

▼名物「チャンポン」

▼間違いではないが、斬新なメニューだ!

▼富山のおにぎりと言えばこれ「昆布おにぎり」と食べると最高!

▼余談ですが、向かいにあったドラえもん像が可愛いです、藤子F不二雄先生の故郷でした

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ドラちゃん❤️

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日本、〒933-0021 富山県高岡市下関町6−1 クルン高岡 2F