そば屋のカレーと聞くと、なんだか無性においしそうに感じてしまうのは私(あひるねこ)だけだろうか? そりゃあもちろんカレー専門店で食べた方がウマいのだろうが、「そば屋のカレー」には味以外にもどこか風情を感じる。あれはいいものだ。

さて、先日昔ながらのそば屋に入って、カレーうどんを頼んだ時のことだ。そのカレーうどんは少々、いや相当に変わっており、うどんを食べ終わると下から○○が出てきたのである。下から! ○○が出てきたのである!! まさか○○が出てくるとは予想外だったので、ぜひお伝えしたい。まさか○○とは……。

・昔ながらのおそば屋さん

東京・下北沢駅の北口を出て徒歩5分ほど。一番街に「広栄屋」というそば屋がある。近くには古着屋や女子が集まるアイスクリーム屋が多くあるが、ここはいかにも昔からあるそば屋といった外観だ。そば以外にもうどんからラーメンまで何でもあり、それもまた昭和のそば屋という感じで味がある。

平日のお昼過ぎに中に入ると、お客は私以外全員が白髪交じり。平均年齢を著しく下げながらテーブルに着く。ここで、前のテーブルのおじいさんと女将さんの会話が素晴らしかったため書き起こしておこう。

「(日本酒の空き瓶を指しながら)おねえさん、やっぱりもう1本いっちゃおうかな」

「あらぁ~、本当ですか旦那」

ちなみに女将さんは、とても感じのいい元気なおばちゃんだ。この会話を聞いて、私はここがいい店だと思った。すると今度は電話が鳴り響く。常連から出前の注文のようだが、驚くことに黒電話だ。やれやれ、まったくもって完璧である。

・気になるカレーうどん

本来なら当然そばを頼みたいところ。しかし、私がどうしても気になったのが『Ojiya カレーうどん(税込900円)』というメニューだ。この雰囲気で英語が飛び出すという、そのメニュー名にグッとくるではないか。そば屋のカレーにも惹かれるし、迷わずそれで!

・そば屋のカレー

「お兄さん、お待たせぇ」と女将さんが運んでくれたカレーうどんは、どこからどう見ても普通のカレーうどんだった。変わっているといえば、うずらの卵がまるで白玉のように浮いていたことくらいか。とりあえず、まずは食べてみる。

具はネギと油揚げ、たっぷりの豚肉といたってシンプル。汁を吸った油揚げがウマい。今度は、うどんが服にはねないようにズルズルとすする。出汁が入ったそば屋の和風カレーは、どうしてこうもウマいのか。相変わらず外は暑いが、冷房が効いた店内で熱々のカレーうどんを無心ですすった。

・下から○○が出てきた

そうしてうどんをあらかた食べ終えると、どうも丼に違和感があることに気付く。どうやら、下にまだ何か入っているようだ。そこで、レンゲを持って底の方をすくってみた。すると! なんとそこには驚きの光景が!! カレーうどんの下から出てきたものとは……!


とろろがかかったご飯だァァァァァアアア! そう、うどんの下にはさらにご飯が隠れていたのである。また味な真似を! 残ったカレーの汁と混ぜれば、カレーおじやの出来上がりだ。うおーウマしウマし! うどんの後のおじやとは、なんという幸福な炭水化物リレー。これはもはや、味の二毛作や~。

・その正体は?

なんでもこの料理は、愛知県で食べられているご当地グルメで「豊橋カレーうどん」というらしい。へえ、初めて聞いたぞ。これによって、カレーうどんとカレー丼を1度に両方楽しめてしまうのである。なんだ、素晴らしいアイデアじゃないか。

文字にしてしまうと少し「飛び道具」感のあるメニューに思うかもしれないが、味といい食べごたえといい文句なしの出来。しかも、それがこんな昭和なお店で食べられるというのがまた痛快だ。カレーうどん好きは1度食べてみるべし!

・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 広栄屋
住所 東京都世田谷区北沢3-21-1
時間 11:00~21:00
休日 木曜(第5木曜は営業)

Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼メニューには食べ方が書いてある

▼Ojiya カレーうどん(税込900円)

▼出汁が入ったそば屋の和風カレーは、どうしてこうもウマいのか

▼具はネギと油揚げ、たっぷりの豚肉といたってシンプル