今までに、世界中で戦争などにおいてさまざまな残虐行為が行われてきたが、なかでもドイツの独裁者ヒトラーによるユダヤ人大量虐殺は、今でも同国に暗い影を落としている。

そんななか、中国人観光客がドイツでナチス式の敬礼ポーズを取り、逮捕される出来事が起きていた。

・中国人観光客がナチス式の敬礼ポーズを取り逮捕

英ニュースサイト『The Telegraph』によると、36歳と49歳の匿名中国人男性2人が、ベルリンにある連邦議会議事堂前でナチス式の敬礼ポーズを取り、その姿を記念撮影し合っていたのだという。

ナチス式の敬礼ポーズとは、直立姿勢で右手をピンと張り、一度胸の位置で腕を水平に構えてから、手の平を下に向けた状態で腕を斜め上に突き出すジェスチャーだ。ドイツでは、ナチスやヒトラーを彷彿(ほうふつ)とさせるシンボルやジェスチャー、ヘイトスピーチが法律で禁止されている。

・最高3年の禁固刑が科せられる場合も

問題の観光客は、ナチス式の敬礼ポーズを取っているところを警察に目撃されて現行犯逮捕。その後、取り調べを受けた2人は、保釈金500ユーロ(約6万5000円)を支払い釈放されている。

有罪が確定した場合、最高3年の禁固刑が科せられる場合もあるとのことで、2人は犯罪捜査の対象に。しかし、男性らは捜査中でも出国が認められ、罰金刑を受けることになったとしても、支払い済みの保釈金でまかなうことができるだろうと報じられている。

・ドイツの法律を知らずに及んだ行為だったかも!?

おそらく逮捕された2人は、ドイツでナチス式の敬礼ポーズが、法律で禁止されていることを知らなかった可能性も考えられる。とはいえ、同国が抱える暗い過去やヒトラーに関する知識があれば、独裁者を象徴するジェスチャーで記念撮影することが、常識外れであることぐらい察しがつくはずである。

やはり外国を旅行する時は、その国の文化や習慣、やってはいけない行為などを下調べしてから行くべきではないだろうか。

参照元:The Telegraph(英語)
執筆:Nekolas
Photo:Wikimedia Commons