温泉と遊園地が合体したテーマパーク『湯~園地』がマジで誕生した。大分県別府市長が「公約ムービーが100万回再生されたら実行する」と宣言してからソッコーで100万回再生された「湯~園地プロジェクト」が、2017年7月29日にとうとう実現されたのである。

まさか本当に完成の日がやって来るとは。話題を集めたPR動画の世界観は、果たしてどこまで再現されているのだろうか……別府市の本気度を確認するため、筆者もタオルを腰に巻いてオープン初日に突撃してきたぞ!

・3日間限定で開催

「湯~園地」は2017年7月29日から31日までの3日間、市内のレジャーランド「別府ラクテンチ」を貸し切って開催されている。当日券の販売はなく、入園できるのは主に8000円以上の運営資金を出資した人のみ。入場券はオリジナルタオルで、ドレスコードは「ずぶ濡れになってもいい格好」であった。

もちろんPR動画を見て予習してきた筆者は、開場前に迷うことなく温泉気分全開のスタイルに変身。タオルを腰に巻き、風呂桶を持って入口へ……露天風呂エリアを歩いている時のような爽快感が最高にイイ! まだ誰も服を脱いでいないが、あまり気にすることではないだろう。

・腰にタオルの人が少ない

さて、10時の開園と同時に行列ができたのは、泡につかりながら走る「温泉バブルジェットコースター」や浴槽に乗り込む「温泉メリーゴーランド」。同じメリーゴーランドでも湯船が希望なら約40分待ち、馬でもOKなら待ち時間ナシですぐにGOといった感じだ。

また、温泉とあまり関係なさそうな回転ブランコ「暴風ドライヤーチェア」等もすぐに乗れそうである。きっとアトラクション自体に温泉要素がなくても「裸にタオル」のスタイルで楽しめば、何でも「湯~園地」的なビジュアルになるだろう。と思ったので、さっそく暴風ドライヤーチェアへ乗ってみると……

待て待て待て、誰もタオルを巻いてないんですけどォォォオオオーーーッ!! どの角度から見ても1人だけ違和感ありまくりじゃないか……。どうやら大多数の人が「水着にTシャツ」で「タオルを巻く」は圧倒的に少数派であることがわかった……マジかよ!

・昭和な感じが和む

それはさておき、空中で温泉ミストが浴びられる「スプラッシュグライダー」や「元祖あひるの競争」のような昭和っぽい感じも、別府市街を一望できる観覧車「そのまんまサウナ」も味があってヨロシイ! PR動画の温かい雰囲気そのままと言えるだろう。


また、ボランティアスタッフが常に水分補給を呼びかけて経口補水液を配っていたので、人気アトラクションを待っている間も熱中症になることはなし。さらには、あちこちに「うちわで扇いでくれる」スタッフが立っていたので、涼しい気持ちで園内を回ることができた。

別府市は動画の世界観をうまく形にしたと言えるだろう。1本のPR動画からバタバタ誕生した「湯~園地」だが、個性豊かなアトラクションは31日まで。これから来場する方は、ぜひぜひ水着の上にタオルを巻いて温泉気分全開で会場を盛り上げていただきたい! 

参考リンク:湯~園地計画
Report:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.
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▼湯~園地

▼オープニングセレモニー

▼マップ

▼かけ湯スライダー

▼温泉バブルジェットコースター

▼スプラッシュグライダー

▼暴風ドライヤーチェア

▼遊べる地獄大露天風呂

▼観覧車からは別府市を一望できる

▼園内

▼架け橋かけ湯

▼元祖あひるの競争

▼いきなり水をかけられることも

▼最高だった

▼別府市の「湯~園地計画」

▼ぜひタオルを巻いて盛り上げていただきたい!

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