私(佐藤)は飲食店の店先にあるメニューをよく見るようにしている。ひょっとしたら、あまり知られていない激レアメニューを発見できるかもしれないからだ。最近も、東武東上線の東武練馬駅周辺で、驚きのメニュー看板に出会った。

そのお店「中華たけいし」のメニューには、店主の心意気があふれている! あふれまくっている!! 何とも漢気(おとこぎ)を感じさせるメニュー看板じゃないか。そこに書いてあったこととは!?

・ディープなお店

お店は東武練馬駅北口から徒歩で約3分のところ。小さな商店街ではあるが、かなりディープな雰囲気のお店が潜んでいる。こちらのお店も地元馴染みの食堂として親しまれているようだ。

・メニューを見ると……

表に出ていたメニュー看板を見てみると……。え? 何コレ?

マジなの? コレを言っちゃうの店主!

原価無視メニューってマジかーー! 何というアツい心意気を感じさせる言葉だ!!

普通なら「サービスメニュー」とか「お得メニュー」とか言うところを、あえて原価無視メニュー! 何だろう、この一言から店主の覚悟のようなものが伝わってくる。「ワシは原価なんか無視するけえ!」と広島弁で語っている気さえするから不思議だ。

・マジで安い!

メニューを見てみるとラーメンは280円。中華丼、マーボー丼は380円。レバニラ定食500円。うん、たしかに安い! これは覚悟のいる値段設定。それを「原価無視!」と力強く言い切った店主はあっぱれだ。カッコいい! 私はここの定番メニューのひとつ、カツレツ中華丼(580円)を注文することにした。

カツといえば、カレーが定番。そこをあえて中華丼と合わせてくるとは。店主、なかなかやるな。

・カツにはソース

これは中華丼の餡と、カツのマリアージュを楽しむべき。そう思ったのだが、カツのサクサクとした感じの衣が「ソースをかけろ」と誘っているように見えた。店主には悪いが、カツにたっぷりとソースをかけることにした。

エッジのきいた衣に、とんかつソースがよく合う! 想像した通りだ。ソースで中華丼の味を損なってしまわないか気になったが、中華餡の味もまたしっかりとしている。

野菜たっぷりで食べ応え十分。580円というリーズナブルな価格で提供してくれることに、感謝の念を抱かずにはいられなかった。それにしても、原価無視とは思い切った選択。こういう客思いのお店は、できるだけ長く続いて欲しいと思う。

・今回訪問した店舗の情報

店名 中華たけいし
住所 東京都練馬区北町2-36-3
営業時間 11:00~15:00 / 17:00~22:00
定休日 水曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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